ダスキンの2024年3月期における訪販グループ主力のクリーンサービス事業は、家庭向け、事業所向けともに減収となった。家庭訪販事業の売上高は同2.9%減だった。利益面は、RFID(電子タグ)取り付けに伴う原価上昇に加えて、インボイス制度対応に伴う費用増など、経費が増加したことにより、訪販グループの営業利益は同48.9%減の41億4200万円だった。
家庭向け商品は、リニューアル後に販売が好調だった「ロボットクリーナーSiRo」、モップ商品、蛇口直結タイプの小型浄水器の売り上げが減少したほか、前期に価格改定前の駆け込み需要があった台所用スポンジなどの売り上げが減少した。
前期から展開した新規顧客との契約を目指すための「家庭用営業専任組織」の活動により、直営店・関係会社店舗では顧客数が増加に転じた。さらに当期から開始した加盟店での活動でも、新規顧客獲得で成果を挙げつつあるという。
マット・モップへのRFID(電子タグ)取り付け作業は計画通り進めることで概ね完了したという。顧客体験(CX)価値向上に向けて、訪販グループにおけるSNSなどを使ったウェブ施策を積極的に展開した。ウェブサイトをはじめ、デジタルチャネルでの受注件数も増加し、顧客数の減少幅は縮小した。
ケアサービス事業は、エアコンクリーニングが好調に推移した「サービスマスター」(プロのお掃除サービス)が増加したほか、「メリーメイド」(家事代行サービス)、「ターミニックス」(害虫獣の駆除と総合衛生管理)、「トータルグリーン」(緑と花のお手入れサービス)は、定期サービスが好調に推移したことで増収した。
ヘルス&ビューティー事業は、前期比5.9%減の18億8300万円だった。
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