健康食品をネットワークビジネス(NB)で展開するユサナ・ヘルス・サイエンス・ジャパン(本社東京都、久保田耕司社長)は、コロナ禍で落ち込んだリアルイベントへの集客を回復させる施策を強化している。大幅なリアル回帰には至っていないものの、新規獲得や継続購入など、徐々に成果が表われているという。
同社は、コロナ禍の打撃を受けてリアルイベントが減少し、アフターコロナでもリアルでの集客に苦戦しているという。
「ジャパン単体での大規模コンベンションは実施していない状況。4月にマレーシアで開催されたアジア・パシフィックコンベンションでも、他国は2000人ほどの参加があったのに、日本からは20人ほどに留まった」(春日宗充マーケティングマネージャー)。
こうした状況への打開策として取り組んでいるのが、「ダイエットチャレンジ」だ。2024年に初めて実施したプロモーションでは、現在までに3回開催し、累計100人の参加がした。他国では展開していない、日本法人独自の取り組みということだ。
「体脂肪を落とし、健康的なダイエットをする」(同)というプログラムで、プロテイン製品を購入した会員が参加対象となる。
会員は、本社オフィスに併設するサロンで計測会を行い、普段は健康管理アプリで報告して、取り組みを共有する。セミナーでは、ダイエットに特化したトレーニングも行う。成績優秀者にはキャッシュボーナスを付与するため、ビジネス活動にも直結する取り組みになっている。
▲会員はアプリで活動報告リーダーを中心に、会員の同プログラムへの参加意欲は高まっており、プログラムを中心としてビジネス活動が積極化した。「特に女性は、体型の変化に敏感。参加者の体の変化が、周りの人にも影響して、新規獲得につながっている。ダイエットの習慣化に伴って、対象製品を継続購入する会員も多い」(同)としている。
徐々に成果がみられるリアル集客への取り組みは、今後、より強化していく方針。「リアルでの交流は、自分が所属するグループだけでなく、他グループの影響も受ける良い機会になる。ダイエットプログラム以外にも、リアルでの活動につながる施策を実施していきたい」(同)と話している。