アウトドア事業を展開するヤマップ(本社福岡県、春山慶彦CEO)はこのほど、総額20億4000万円の資金調達を実施したと発表した。調達資金は損害保険会社の「株式会社ヤマップネイチャランス損害保険」の設立などに充当する。
ヤマップは2013年3月にサービスを開始し、今年で11年目を迎えるベンチャー企業。登山者向けの登山地図アプリ「YAMAP(ヤマップ)」や登山・アウトドア用品のECサイト「YAMAP STORE(ヤマップストア)」などを運営している。
今回の資金調達で新会社を設立し、損害保険商品を販売する。ヤマップネイチャランス損害保険は日常のけがからアウトドア活動中の遭難救助費用までを幅広く補償し、万が一の場合には目撃情報収集サービスを付帯した「外あそびレジャー保険」を販売する。
併せて家財とアウトドア道具を補償する「アウトドア家財保険」も販売する。ヤマップは損害保険代理店として、2種類の保険を5月28日より販売している。
損害保険代理業を通して得られた収益(代理店手数料など)の一部を、登山者の人命救助や遭難防止活動など登山道保全活動のために使う。
今後、ヤマップは「YAMAP」のプラットフォームに蓄積されている行動データを活用し、リスクに基づき保険料が可変するダイナミックプライシング型「テレマティクス保険」の開発を予定しているという。
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