同イベントは、東京都が主催。国土交通省、佐川急便、日本郵便、フルタイムシステム、ヤマト運輸の協力で開催された。会場内のブースでは、協力企業などが、宅配ボックスや置き配バッグの展示を実施。配送ロボットのデモンストレーションも行われた。
小池都知事は、各ブースを視察。ヤマト運輸のブースでは、宅配ロッカーを実際に使用し、荷物の受け取りのデモンストレーションを行った。
▲宅配ボックスや置き配バッグの展示を実施
トークセッションには、小池都知事のほか、佐川急便、日本郵便、ヤマト運輸の配達員計3人も参加した。荷主側としては、三越伊勢丹の社員1人も参加。「どうしたら再配達を減らせるか」をテーマにトークを行った。小池都知事は「再配達は、ドライバーの労力と二酸化炭素の排出で、二重の無駄。削減を進めていきたい」と話していた。
トークセッションに参加したヤマト運輸のドライバーは、「配達エリアは共働き世帯が多く、再配達になりやすい。戸建てだと宅配ボックスがない、マンションでも宅配ボックスが埋まっていて、再配達になることもある」などと、日頃の業務の中で感じる課題について話した。日本郵便のドライバーは、「多摩地域を担当している。再配達で夜になると、暗い道が多く、時間がかかる。エレベーターがない建物もある。置き配がしやすくなるサービスなどが増え、負担が減ればと思う」と話した。
▲荷物受け取りのデモンストレーションの様子
これに対し小池都知事は、「配送はドライバーの努力で成り立っているのだと感じた。今回展示されていた置き配バッグなどを活用し、今後の宅配の中心にし、東京の物流を守ってほしい」としていた。
さらに小池都知事は、「荷物を出すほう、運ぶほうも工夫をしている。受け取る側も工夫し、全体で再配達の削減につなげてほしい」とも話していた。