増収の要因は、引き続き、大型の商業施設などでの催事販売や、テレマーケティング(テレアポ訪販)による顧客の獲得が進んでいることにあるとしている。
同社では現在、自社と代理店を合計して、1200人の営業マンが、宅配水の提案を行っているという。
PWHDの2024年3月期の営業利益は、94億3600万円だった。うち7億9700万円は、2023年11月に子会社であるエフエルシープレミアムを売却したことにより生じた売却益を特殊要因として計上している。子会社の売却益を除いた、ほとんどが水宅配事業による営業利益は、前期比17.6%増の86億3900万円だった。
物価上昇などの影響により、ウォーターボトルの製造原価率は、2023年3月期と比べて1.5%増加している。ただ、各採水工場の稼働率が向上しており、売り上げ原価の低減に努めているとしている。
4月には、岐阜県・北方工場の第2期工事が竣工し、すでに稼働を開始している。国内最大規模の天然水の採水工場となっており、生産能力は月間240万本以上となっている。北方工場が本格稼働すれば、水ボトルの製造効率はさらに上昇し、利益の確保につながるとしている。
【岐阜・北方工場の映像】
プレミアムウォーターホールディングスでは、2024年3月時点で、ウォーターボトルの配送について、自社物流比率を51.5%にまで向上させている。大手宅配会社へ委託する割合を抑えることで、物流費の削減を実現しているという。