家電ECのストリームの2024年2-4月期(第1四半期)のインターネット通販事業の売上高は、前年同期比7.0%増の69億8800万円だった。ECモールにおいて、ポイントを還元する効果的な販促を展開できたことが奏功した。前期は減収だったが、今期は復調傾向にある。
第1四半期における国内の家電小売業界は、旅行やイベントが正常化したことにより、デジタルカメラ関連の販売は好調だった。一方、物価高騰による消費マインドの低下や買い替え需要の鈍化の影響もあり、生活家電、テレビ、パソコンなどの販売は前年同期と比較して低調に陥った。
そのような市況感の中、ストリームは「アマゾン」「楽天市場」「ヤフーショッピング」などのECモールにおいて、効果的な販促を展開することで、購入促進を図った。冷蔵庫、スマホ、デジタルカメラ、カメラ用レンズ、ディスプレー、ヘッドフォンの販売が好調に推移したという。
ストリームは「大型家電の設置・配送サービス」も提供している。
「『大型家電の設置・配送サービス』においては、『ECカレント』で、エアコンの最大5万円引きの『今得割』クーポン施策などを始め、カテゴリーごとに細やかな価格改定を行った結果、前年同期比で増収につながった」(右田哲也取締役)と話す。
エアコン、冷蔵庫、洗濯機などの大型商品の注文の際、不明な点や質問に対して答える「ECカレント設置ご相談ダイヤル」も設置した。オペレーターが電話で顧客対応を実施している。
東京23区を中心としたエリアにおいては最短2日で、大型家電商品の設置配送を行うサービスについて、よりお得な商品を購入できるよう一層の商材の充実を図った。従来よりも速く商品を届けられるよう、さらなる納期短縮の取り組みにも注力した。
「『ECカレント設置ご相談ダイヤル』の設置についても、少なからず売り上げ増加に貢献している」(同)と説明する。
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