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2024.07.23

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【高麗人参素材特集】【工場ルポ】大東高麗参、高品質な製品を一貫生産 多種多様な高麗人参をGMP工場で

本社工場では充実した製造設備を保有

韓国屈指の高麗人参メーカーである大東高麗参(でどんこうらいじん、本社韓国、チェ・ソングン社長、日本支社)が今年3月、東京支社を新宿に開設、日本に本格上陸した。日本企業に向けて、高麗人参製品のOEM供給や原料供給を提案している。高麗人参には、加工方法によって、白参(はくじん)、紅参(こうじん)、太極参(たいきょくじん)、黒参(こくじん)などがあるが、同社では、そのいずれも供給可能。GMP認定取得の自社工場は、ペーストからゼリー、錠剤、粉末、顆粒、ハードカプセルまで、多様な剤形に加工できる設備も備えている。原料としても、粉末、濃縮液、濃縮液粉末、濃縮液粉末顆粒を供給できるという。根の姿そのままの本参(ほんじん)の供給も行える。本紙はこのほど、韓国・錦山(クムサン)群にある本社工場を取材した。最新の設備を完備しており、高品質な高麗人参製品をワンストップで生産できる体制を整えていた。


▲【写真右上】白参(はくじん)【同左上】紅参(こうじん)【同右下】太極参(たいきょくじん)【同左下】黒参(こくじん)

麦飯石乾燥システムで乾燥時間を短縮


高麗人参の原料は、収穫後2~3時間で、新鮮なまま、一次加工を行う工場に届けられる。

生の高麗人参(水参)は、水で洗浄した後、乾燥室で乾燥。温風による乾燥の後、太陽光による天日干しを行う。


▲生の高麗人参(水参)

紅参と黒参は、高麗人参(水参)を(1)蒸して(蒸参)(2)干す(乾燥)─プロセスを繰り返して作る。


▲乾燥室での乾燥

同社では、独自の蒸参技術を蓄積している。独自技術による蒸参工程の後、乾燥段階では、従来の熱風乾燥方式の代わりに、天然素材の「麦飯石・黄土・炭」を用いた特許技術である「麦飯石乾燥システム」を採用している。そのため、乾燥時間を短縮することができるという。こうした一連の工程により、有効成分「ジンセノサイド」を豊富に含有した、優れた品質の、紅参や黒参を製造している。


▲有効成分の高精度な分析も行える

特許取得の抽出・濃縮技術


同社は、高麗人参の抽出・濃縮においても、特許技術を備えている。原料の高麗人参を粉末にした後、「超音波抽出技術」によって、短時間のうちに低温で抽出液を製造する。そのため、紅参特有の香りと色をそのままに、薬理成分のジンセノサイドなどの破壊を最小限に抑えつつ、生産効率を最大化することができるという。


▲高麗人参の抽出・濃縮機器
 
同社では、板型熱交換方式の濃縮技術「板型蒸発濃縮技術」を高麗人参類濃縮液の製造に取り入れている。

そのため、最終的な濃縮液の味を改善(苦みの低減)することが可能だという。紅参特有の香りや色はそのまま保つことができ、すぐれた官能特性を維持できるとしている。非サポニン成分の回収率の向上にもつながるという。

多様な剤形の製品を製造可能


大東高麗参の本社工場は、GMPを取得している。カプセル選別機や充填機、各種乾燥機、包装機、配合機、粉末混合機など充実した製造設備を保有。多様な剤形の製品を製造できる。
 
製品の箱詰めなどもクリーンな環境で行っており、安心・安全な製品を一貫生産できる。


▲クリーンな環境で安心・安全な製品を一貫生産

充実した品質管理システムを備えている点も同社工場の特徴だ。

分析室においては、残留農薬の分析機械などを使用して、安全性検査を行っている。有機溶媒などの分析を行える体制も整えている。


▲分析機械などを使用して安全性検査を行っている

高速液体クロマトグラフ法(HPLC)での分析が行える機械など充実した分析機器も保有しているため、有効成分の高精度な分析も行えるとしている。


▲残留農薬の分析機械や高速液体クロマトグラフ法での分析が行える機械など充実した分析機器も保有




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