冷凍おかずの通販・宅配事業を展開するファミリーネットワークシステムズ(本社大阪府、堀田茂社長)は6月、流水調理で食べられる「昔懐かしい具材付き 冷やし中華」を発売した。発売から1ヵ月間が経過し、反響については「想定通りの販売数で推移している」(山脇寿郎取締役統括執行役員)と状況を語る。
「昔懐かしい具材付き 冷やし中華」の麺は、スープがよく絡みやすいように、やや細めのちぢれ麺を採用した。スープはしょうゆベースにごま油、隠し味にレモンを加え、まろやかな味わいに仕上げた。具材は錦糸卵、味付け椎茸、ロースハム、かいわれを使用した。
冷やし中華は昨年も発売した。今年はさらに歯ごたえの良い麺を使用し、商品内容を刷新した。
食品の通販企業では、新商品を発売するときは、顧客にアンケートを取ったり、インタビューを実施して、顧客の声を商品開発に反映することも多い。だが、ファミリーネットワークシステムズでは、そのような手法は取らず、社内で味を確認し、発売することにしたという。
「メーカーに昨年と同じ内容の商品を作ってもらい、実際に私たちが食べた。その結果、『この点が違うな』となり、今年は麺を変えることにした」(同)と話す。
商品を発売するに当たり、広告の運用やインフルエンサーマーケティングなどは実施していない。メルマガで情報を発信し、既存顧客からの購入につなげている。
「当社では、『健幸ディナー』や『美食弁当』などを販売しており、多くの定期会員がいる。その会員向けに商品発売のニュースを流し、『健幸ディナー』を購入するときに、もう1品で『冷やし中華』を購入してくれることを目指している。単品商品で、顧客の購入金額の上昇を図る。『健幸ディナー』ではリスティング広告などを運用しており、『健幸ディナー』から『冷やし中華』の存在を知ってもらいたい」(同)と話す。
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