顧客の声から4種類へ
刷新した「優光泉」は、果物発酵液や野菜発酵液などを配合した酵素飲料。100%佐賀県産の原料を使用している。
刷新に当たって、原材料の数は、60種類から128種類に増やした。同社では当初、リニューアル後も2品のみを定期購入で展開する予定だったという。リニューアル品について顧客に案内状を送ったところ、「メロンなどのアレルギー物質が新たに配合されたので購入をやめたい」という問い合わせが複数寄せられたという。
「アレルギー物質と言っても、エキスを抽出して配合しているので、アレルギー症状が発生する可能性は低いと考えているが、お客さまの声をもとに開発を進めた。計4種類の中から選んで、定期便で購入できるようにした」(北島社長)という。
これまで主力だった「プレーン」と「梅」の2種類に、「ザクローズ」「和漢」の2種類を加えた計四つから選べるようになった。
「ザクローズ」は、ホルモンバランスが気になる更年期世代向けに開発した商品だ。「和漢」は、漢方発想を取り入れており、ダイエットニーズを訴求しているという。
1000円値下げ
刷新した「優光泉」は、4種類いずれも、1200ミリリットル入りで税込7452円となっている。リニューアル前から価格は据え置きとなっている。
新たに追加した「ザクローズ」と「和漢」については、単品商品としては「プレーン」よりも1000円高い価格で提供している。定期購入にすると、1000円安く購入することができる。
「あらゆるものが値上げする今の時勢で、逆に値下げすることで、お客さまに信頼感を持ってもらいたい」(北島社長)と言う。
「優光泉」の定期購入の顧客は現在約5200人となっている。現在、ウェブ全体で広告による顧客の獲得単価が高まっているため、同社では23年から、新規顧客獲得のための広告出稿をほとんど行っていないという。
「優光泉」のリニューアルをきっかけに、既存顧客のロイヤルティーを高め、休眠顧客にアプローチする戦略をとるとしている。