パルシステム生活協同組合連合会(本部東京都、大信政一理事長)は7月23日、茨城県つくばみらい市に建設を進めていた冷凍の物流拠点「パルシステムつくばみらいセンター」が完成し、開所式と施設見学会を開催した。
連合会では、冷凍管理される商品群を対象に、組合員から注文を受けた商品を個人別に仕分ける物流拠点で、東京・南大沢センターに次いで2カ所目の冷凍のセンターとなる。
敷地面積は約5888坪、延床面積は約2362坪、地上2階建ての倉庫と事務所を構える。
同センターは、段階的な稼働を目指し、南大沢センターの年末の物流量の軽減を目指す。最終的には、冷凍セット全体の23%を担う計画だ。物流処理数は1日当たり15万点、通過供給(売上)高で1億円を見込む。
セットされた冷凍セットは、茨城や栃木、千葉、福島の各配送センターに納品される計画だ。
▲「パルシステムつくばみらいセンター」内部の様子同施設では、全館をLED照明にしたほか、太陽光照明を一部に活用し、自然光を採用することで電気使用量の削減を図った。2024年度中には全量自家消費を目的にパワコン容量500キロワットの太陽光発電設備を設置するという。
東日本大震災の復興支援活動として、宮城県南三陸町の企業から仕入れた間伐材を休憩室内の腰壁とウッドデザインに使用した。
開所式で日本生活協同組合連合会の土屋敏夫会長は「冷凍食品は需要が高まっており、生協の基幹商品になっている。省人化に加え、環境に配慮された施設だと感銘を受けた。物流にはさまざま課題はあるが、組合員の生活に貢献してもらいたい」と話した。
▲日本生活協同組合連合会の土屋敏夫会長
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