消費者庁、トクホも健康被害報告義務化 医師の診断付き、9月1日から

消費者庁は7月19日、「特定保健用と食品の表示許可等について」の一部改正について（案）」に関する意見募集を開始した。トクホの改正案では、トクホの表示許可を受けた食品について、医師の診断がされた健康被害報告が寄せられた場合、行政機関に提供する体制を整備することが盛り込まれた。改正案は、8月下旬に通知し、9月1日に施行するとしている。

改正案では、健康被害報告について、「当該情報の提供を、許可等を受けた後の取り扱い事項とする」としている。健康被害報告を「許可等の要件」としており、義務化するとしている。

小林製薬の紅麹問題を受けて、機能性表示食品について健康被害報告を義務化することなどを盛り込んだ「食品表示基準の改正（案）」の意見募集が始まっていた。トクホの改正は、この表示基準の改正に伴うものだという。食品表示基準の改正も、9月1日を施行期日としている。

トクホの改正案の意見募集期間は、7月19日から8月18日までとなっている。