7月26日時点で売上高は325億円を突破した。前年の売り上げと比較すると約70億円の増収で推移している。橋爪社長は本紙の取材に「この一年で約1000アイテムの新商品を展開した。これが増収要因になった」と説明。その上で「EC業界は動きが早く、商品(が売れる)寿命も短い。動きの早さに対して新陳代謝を促し、顧客に満足してもらう商品をひたすら作り続けた」としている。
商品開発は工藤直也副社長が指揮し、商品部の開発チームが手掛けている。意思決定と開発スピードにこだわり展開してきたという。
「情報発信も積極的に実施したが、商品開発のスピードに追い付けず、リリースが出せなかったアイテムも多分にあった」(橋爪社長)と言い、リリースできた新商品情報はアイテム全体の4分の1程度だったという。
一方で、今年6月から7月にかけて、同社の新商品である暑さ対策グッズが多くのテレビ番組で取り上げられ、成果が得られた。情報発信は新年度となる2024年8月以降、さらに強化していく方針だ。
商品開発は開発力に加えて在庫管理も重要となる。「在庫管理を徹底し、新商品は小ロットから展開してきた。市場とマッチしないものをデータで見極め、見せ方や在庫管理など商品一つ一つにPDCAをフル回転させてきた」(同)と話した。