法人向けのケータリングサービスを展開するノンピ(本社東京都、上形秀一郎社長)は7月17日、人気料理家の寺井幸也氏が率いるYUKIYAMESHI(ユキヤメシ)を子会社化した。寺井氏がプロデュースする装飾付きケータリングサービスを刷新し、受注件数を1カ月当たり10件程度提供できるように強化する。3年間で売り上げを10倍に拡大する計画だ。
装飾付きケータリングサービスを「Sustainability Story Table(サステナビリティーストーリーテーブル)」に刷新する。特別栽培の野菜を使用するなど環境に配慮した食材を使用したり、食材が持つストーリーをテーブルで演出する。
このほか、環境に配慮した弁当・オードブルの販売やYUKIYAMESHIの看板商品である「オープンいなり」をさらに進化する。「全国の人に楽しんでいただけるようノンピと開発を進めている」(寺井氏)と話す。
今後、3社で(1)失われていく食材を守る(2)作り手のイメージ変革(3)日本の食の偏差値の向上─などに注力する。
「ノンピとしてはオフィス向けにケータリングサービスを提供しているため、そのときに食材を提供してくれた生産者がどういう人なのかを分かるようにしていきたい。もちろんSNSでも情報を発信していく」(上形社長)と話す。
「YUKIYAMESHIとしても、ノンピの子会社化になることで、スケールアップしたサービス提供ができるようになる。今までは数人体制でYUKIYAMESHIを運営してきた」(寺井氏)と話す。
オイシックス・ラ・大地の東海林園子執行役員は、「情報発信に関しては、寺井さんが加わることで、今まで当社が行ってきた発信と角度が異なる情報を伝えていけるはず。SNSの投稿内容についても、これからにはなるが、アカウントを共同運営して、投稿していくのもおもしろい」と話す。
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