CLOSE
CLOSE

2024.08.02

ニュース

食品

【インタビュー】 <ディーラー獲得活動開始> サラダマスタージャパン 社長 剛力英樹氏 サラダマスター米国本社 グローバルプレジデント アヨ・オラセインデ氏 サラダマスター米国本社 APAC北東アジア責任者 テリー・ホワイト氏 「初のキッチンスタジオ設置」

(写真左から)テリー・ホワイト、剛力英樹、アヨ・オラセインデの3氏


1946年に創業し、高級調理器具をダイレクトセリングで展開するサラダマスター(本社米国ウィスコンシン州、アヨ・オラセインデグローバルプレジデント)は、日本法人サラダマスタージャパンを今年1月に設立した。社長には、ユニシティ・ジャパンやモデーアジャパンで要職を歴任した剛力英樹氏が就任し、ディーラー(正規代理店)の獲得を本格的に開始する。10月には、「東京キッチンスタジオ青山」のグランドオープンを予定している。このほど来日した米国本社のアヨ・オラセインデグローバルプレジデントと、テリー・ホワイトAPAC北東アジア責任者、剛力英樹氏の3人に日本での展開について聞いた。


──サラダマスターの歴史についてうかがいたい。

アヨ・オラセインデグローバルプレジデント(以下、オラセインデ) :1946年に創業し、78周年、2年後に80周年を迎える。100年の歴史を持つ調理器具の製造会社リーガルウェアが79年にサラダマスターを買収し親会社となった。現在、サラダマスターは60を超える国で展開している。ディーラー(正規代理店)は約500社だ。

──最大のマーケットは。

オラセインデ: 韓国と米国が競い合っている。韓国は19年前にオープンした。日本は、今年1月に日本法人を設立し、世界初の自社による「キッチンスタジオ」を設置する。

テリー・ホワイトAPAC北東アジア責任者(以下、ホワイト): 今後は他の都市にもキッチンスタジオを作りたい。ディーラーやディストリビューター、コンサルタントが自由に使えて、クッキングショーとデモンストレーションができる場所を提供していく。
 
──貴社の鍋の特徴は。

オラセインデ: 水を使わない無水調理で、油や脂肪分も使用しない。密閉の容器になっている。調理温度は86度。86度という設定は、ほとんどのばい菌が死滅すると同時に、栄養素がもっとも保持される温度だ。これにより、栄養素の93%が保持されることを目指している。取っ手を外してスタッキングできるので、場所を取らない仕様だ。
 
──一番売れている製品は。

剛力英樹社長(以下、剛力): 個人用の「パーソナルセット」(29万5000円税別)でこれがメインだ。全製品生涯保証。それだけ製品に自信を持っている証だ。サラダマスタージャパンで鍋を購入した場合、不要になった鍋を寄贈する制度を導入し、子ども食堂などに寄付している。2023年8月~24年4月までの実績で、134件の寄贈を受け、全国92カ所の子ども食堂や児童養護施設などへ寄付している。
 
──サラダマスタージャパンを設立した目的は。

剛力: 具体的には四つある。一つ目がキッチンスタジオを通したディーラーシップの獲得と育成。二つ目は、いま日本ではディーラー3社がそれぞれ米国から直接仕入れている。将来的にディーラーが10~15社に増えた段階で、当社が製品輸入を代行して倉庫を持つことも視野に入れている。三つ目が統一感のあるブランディング。ディーラーの方々と友好な関係を維持しつつ、ブランドの力を最大限発揮できる形したい。
 
ホワイト: 最後はコンプライアンス。日本では会社が責任を持って、ディーラーの研修・教育を行う。
 
──日本のサラダマスターで活動している人は。

剛力: 月に1回以上、クッキングショーを開催する、もしくは製品を販売するという定義に当てはまるのは、全体で80人だ。

──80人は副業あるいは専業のどちらか。

剛力: 18人は専業だ。それ以外の人たちは、例えば主婦が空き時間を使って副業したり、本業が料理学校の先生で、副業でサラダマスターをやっている人もいる。ディーラーは完全に専業だ。

──日本の今後の展開は。

剛力: ディーラーシップをどれだけ増やせるか、そのためのブランドの浸透が一番重要だ。事業として捉える方を獲得していきたい。

──東京キッチンスタジオ青山のオープンはいつ。

剛力: 10月14日を目指している。

──テリー・ホワイトAPAC北東アジア責任者の担当国は。

ホワイト: 台湾、ベトナム、マレーシアに新しくマーケットを作っていきたい。この他、オーストラリア、インドネシア、ニュージーランド、香港、シンガポールには、新しい担当者を赴任させている。




タグ:

おすすめの記事

PICK UP


人気の記事

RANKING

新聞のご紹介

日本流通産業新聞

詳細・購読はこちら