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2024.08.02

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【インタビュー】プレミアムウォーターホールディングス 金本彰彦社長 「天然水の普及をさらに拡大」

金本彰彦氏


水宅配国内最大手のプレミアムウォーターを傘下に持つプレミアムウォーターホールディングス(PWHD)の代表取締役社長に6月19日付で、子会社であるプレミアムウォーターの代表取締役社長を務めている金本彰彦氏が就任した。金本氏は、プレミアムウォーターとPWHDの社長を兼任する。金本氏は、「競合他社は浄水型サーバーの販売を強化しているが、当社は『天然水の普及』に今後も力を入れていく」と話している。


最大250万ユーザーに対応


──PWHDの社長に就任しての、今後の展望について聞きたい。

今後も、「天然水を広げていく」ということをやっていきたい。多くの競合他社が、浄水型サーバーの販売を拡大させているが、当社としては、創業以来掲げている「天然水の普及」をさらに推し進めていく。

──さらなる拡大のために、新たな水源の開拓はあり得るか。

宅配水の顧客獲得が進んだとしても、まだ現在保有している水源には、天然水の供給を潤沢に行う余裕がある。ただ、拡大のスピード感によって、当然、次の水源の開拓はあり得ると考えている。

当社は2024年3月の時点で浄水型サーバーも含め、162万件の宅配水の顧客を有していた。その大部分が天然水のユーザーとなっている。

今年4月には、岐阜県北方の採水工場がフル稼働できる準備を整えた。今後は、最大月間250万ユーザーに向けて、ウォーターボトルの供給を行うことができる。

自社物流比率は51%超

──ウォーターボトルの自社物流比率が高まっている。自社比率はさらに高まるか。
 
水宅配の顧客宅への自社物流比率は、2024年3月末時点で約51.5%となっている。これだけの規模のウォーターボトルの配送を自社で構築した配送網で行える企業は、国内にはほかにないと考えている。

今後も、この自社物流比率を維持していく方針だ。当社が提携した、地域の配送会社による配送と、佐川急便やヤマト運輸といった大手配送会社によるラストワンマイルの配送とを併用して、現在のバランスで行っていきたい。大手の配送会社でしか実現できない配送エリアや配送品質、配送のノウハウがある。当社のブランド力を向上させるためにも、大手の力を借りつつ、スムーズに配送できるエリアを増やしていきたい。

「宅配水ナンバーワン」が浸透


──水宅配の契約顧客の解約率を抑制できていると聞いている。秘訣は。

数年前に比べて、既存顧客のサービスの継続率はかなり高まっている。

理由の一つには、「宅配水ナンバーワン」ブランドとしての知名度が確立してきており、お客さまの信頼度が高まっていることがある。

もう一つは、「プレミアムモール」という契約顧客だけが利用できる専用のECモールを使って、お得にさまざまな商品を買うことができることがある。

今までは、当社とお客さまの接点は、契約時に対面で提案する時がメインだった。現在は、既存のお客さまとも、スマホアプリを通じた情報発信や「プレミアムモール」を通じた買い物など、接点が増えている。

お客さまとの接点の拡大が、継続率の高まりに寄与していると考えられる。




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