ビーウィズが開発したクラウドPBX「Omnia LINK」は、DX推進に寄与しているという。オペレーターと顧客の対話状況を把握することで、保留時間の削減や、スーパーバイザー(SV)のレポート作成時間の短縮など、あらゆる面で作業効率が上がり、現場の負担削減につながっている。
「Omnia LINK」はクラウド型のコールセンターシステム。高精度なリアルタイムテキスト機能を搭載している。「電話をかけてきた人とオペレーターの会話内容をリアルタイムでテキスト化する。SVは複数のオペレーターのやりとりをテキストでリアルタイムに確認することができる。何か対応に困っているオペレーターがいたら、すぐに解決案を提案できるのが特徴だ」(東日本オペレーション本部首都圏事業部副部長・木田直樹氏)と話す。
解決方法は幅広い。オペレーターが「対応を求める」と連絡したら、SVがチャットで解決策を提案する。このほか、解約やクレームにつながりやすい言葉を予め登録しておくことで、その言葉を発した瞬間に、SVに連絡が入り、すぐに適切な対応をとることもできる。
「オペレーターに役立つ機能もある。AI(人工知能)が会話に必要なFAQの候補を予測して自動表示することもできる。関連性の高いFAQ候補をランキング順に表示し、検索入力の手間を省いて、すぐに的確な回答にたどり着くことが可能になる」(同)と説明する。
コールセンター業界では従来、アナログな方法でSVがクライアントにレポートを提出していた。オペレーターと顧客との電話の録音した音声を聞き、そこからレポートを作成していた。それを一人一人行っていたため、膨大な時間を要していた。
「音声をテキスト化することで、そのデータの可視化と要約が簡単にできるようになった。オペレーターへのフィードバックも同じで、録音した電話内容を再度聞いて、改善案を提案していた。全ての業務において効率化が進んだ」(経営企画部部長・形柳亜紀氏)と話す。
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