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2024.08.21

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Aホールディングス、PFAS除去で静岡市と提携 暫定値越えのポンプ場に亜臨界総合システム導入

難波喬司・静岡市長(左)と粟井英朗社長

ワンウェイの宅配水を展開する富士山の銘水の親会社であるAホールディングス(本社山梨県、粟井英朗社長)は8月21日、PFASの除去について、静岡市と提携した。静岡市とAホールディングスは7月、静岡市で国の暫定基準値を大幅に超えたPFASが検出された「三保雨水ポンプ場」について、PFAS汚染除去の実証実験を実施。最大で88.7%のPFASを除去することに成功したとしている。

静岡市では2023年、清水区にある、化学会社、三井・ケマーズフロロプロダクツ(本社東京都)の清水工場で、過去にPFASを使用されていたことが判明していた。

静岡市が、同工場の周辺の、水路や井戸、海域などを調査したところ、工場に隣接している「三保雨水ポンプ場」から高濃度のPFASが検出されたという。

ポンプ場では、最大で、国の暫定基準値の200倍にあたる、1リットル当たり1万ナノグラムのPFASが検出されたとしている。

静岡市では5月、Aホールディングスからの提案を受け、PFASを除去する技術の実証実験をラボ内で開始。ラボでの実験結果から、Aホールディングスの特許技術である、亜臨界水総合システムの加圧浮上分離装置を活用することで、PFASを大幅に除去できることが分かったとしている。

加圧浮上分離装置では、PFAS汚染水に薬品を投入して、微細な泡を発生させ、PFASを泡に付着させる。泡に付着して水面に浮き上がったPFASをかき出すという仕組みなのだという。

静岡市の難波喬司市長によると、7月の実証実験では、最大で88.7%のPFASを除去できたとしている。

静岡市では今後、Aホールディングスと共同出資で、静岡市内に環境保護を目的とした法人を立ち上げる予定だ。




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