歯愛メディカルが発表した2024年1-6月期(中間期)の通信販売事業売上高は前年同期比7.0%増の222億円だった。同事業の総利益率は同1.7%増の54億7000万円。売上高に対するEC化率は50%程度となった。
連結売上高は同9.5%増の243億2000万円、営業利益は同44.4%減の9億8000万円だった。価格改定の効果や、レントゲン、CTなど大型機器の販売が好調で増収となった。
7月1日付でニッセンホールディングスの全株式を取得し、ニッセンHDとの取り組みも開始。歯愛メディカルのカタログでニッセンが提供する女性向け衣類や生活関連アイテムのクロスセルを実施している。ニッセンのカタログにも、歯愛メディカルのアイテムで一般ユーザーが使用できる商品を掲載している。
今後のニッセンとの取り組みについて、「クロスセルの動向を見ながら、できることから進めていく」(取締役経営管理部長三好誠治氏)と話した。
株式取得の狙いについては(1)新物流センターでの出荷・保管能力を生かして、自社のみならずニッセンや白鳩の物流も請け負うことで利益率を向上(2)両社の強みや弱みを持ち寄り、通販事業全体を強化(3)高齢化に向け、介護関連の通販においてファッションの取り扱いを強化─を挙げた。
ニッセンの強みについて、三好氏は「圧倒的な商品数や顧客数」「歯愛メディカルとは異なるマーケットと商材(主に女性向け)」を持っていると説明した。