外壁塗装を販売するPGSホーム(本社大阪府、池口護社長)が目下の目標として掲げているのは「売上高100億円突破」だ。
目標達成には、関東や東海を中心に営業エリアを拡大することが喫緊の課題となっている。拡大のためには人材の確保と育成が急務だ。
同社は、特許を取得した光触媒コーティング技術を用いた住宅ペイント販売を主力とし、太陽光発電や家蓄電池の販売、一般住宅やマンション、ビルなどのトータルリフォームなどを手がける。テレビCMも積極的に放送し、認知拡大を進めている。
外壁塗装業界はかねてから競争が激しい。そんな中でも、同社は1983年の創業以来、長きにわたり無借金経営を続けている。
同社の営業手法はドアツードアのダイレクトセールス。営業におけるトーク力よりも、顧客から頼られる人間力を磨くことに重点を置いている。人間力を向上することで、セールスの成果も一緒についてくるという考え方だ。
仕事の醍醐味は、顧客からの感謝の言葉が直接伝わってくることだとしている。
売上高100億円を目指す同社の直近の業績は年商60億円。全国18拠点で事業を展開しており、業容拡大を目的に全国の拠点を30拠点に拡大していく計画だ。
人間力の向上を武器とする経営方針のもと、きちんと成果を残すことで、支店の責任者やブロック(エリア長)責任者に昇格させる。新たな事業を立ち上げて関連会社の社長になることも可能だという。
人材確保を急務としながらも、同社が採用で最も重視する人材は「正直力」だという。会社として従業員には常に「正直であれ」と伝えているという。
同社があえて訪問販売にこだわる理由は AI(人工知能)などデジタルが発達する一方で、人とのコミュニケーションが希薄になっていることを挙げている。人と人との触れ合いを大切にして、正直に振る舞う姿勢を顧客に直接見てもらうことを大切にしている。こうした姿勢に共感し意欲と向上心のある人材と一緒に会社を前進させていきたいという思いがあるとした。
人材獲得ツールは、ウェブ媒体を中心に展開しつつ、人材紹介会社などを利用する頻度も増えているという。紹介会社からの人材では、若年層も多くなってきているという。同社の募集要項は、年齢や学歴、性別を問わずにチャレンジ精神のある人材を積極的に募集している。