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2024.08.29

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キューサイ、「DXリテラシー」を採用基準に 全社挙げて”ウェルエイジング”をデジタルで提供

キューサイの会社説明会の様子

健康食品・化粧品通販のキューサイ(本社福岡県、佐伯澄社長)では、新卒採用の基準の一つとして、「DXリテラシーが高い」ことを挙げている。「デジタルを活用し、社会やお客さまの変化に対応する」スキルを求めているのだそうだ。キューサイでは現在、AIを活用して「エイジングに向き合う新サービス(仮)」を構築しようとしている。同サービスでは、体に関する多様なデータを蓄積する。同サービスを利用すれば、ユーザーは、自分のエイジングの状態を知り、生活習慣を見直すことができるという。キューサイでは、DXに関する、知識やスキルを評価する試験を、社員全員が受けている。会社全体で、DXを活用しながら、”ウェルエイジング”の浸透を図っていくとしている。

創造力と課題解決力


 キューサイでは、新卒の採用活動における主要な採用基準の一つとして、「DXリテラシーが高く、新しい価値を生む姿勢を持っている」ことを挙げている。

「コロナ禍を経てデジタル化が加速し、消費者の行動は多様化している。そんな中、テレビ通販やECなど、さまざまなチャネルにおいて、顧客のニーズに柔軟に対応できる人材が必要とされている」(人事総務部・高橋由奈氏)のだという。

具体的な採用基準としては(1)新しいアイデアを生み出し、革新を起こせる「創造力」(2)お客さまの課題を洗い出し、分析し、解決策を出せる「課題解決力」─を持っていることだとしている。マーケティング部門などでは、さまざまな物事を俯瞰(ふかん)で見て、説得力を持って発信できる力を求めているという。

攻めのオファー採用も実施


キューサイでは、同社が入社してもらいたいと思う優秀な新卒人材を効果的に採用するため、オファー型の採用活動も行っている。求人プラットフォームに登録している、条件の合う学生に対してメッセージを送り、個別面談を受けてもらうのだという。

キューサイでは、「DXリテラシーが高い」に加えて、「長期のインターンを経験している」ことも、オファーをする人材の条件として設定しているという。学生時代から企業で長期のインターンを経験している人材は、通販以外の分野で使われているノウハウを学んでいることが多いという。そうしたノウハウを同社で生かしてくれることを期待しているのだそうだ。

2024年4月にキューサイに入社した新卒の社員は11人。そのうち6人は、キューサイからオファーして採用に至ったのだという。


▲キューサイの採用説明会の様子

社員全員がDXの試験


キューサイは、会社全体でDXリテラシーを高める取り組みを行っている。

AIを使ったさまざまなサービスを展開するエクサウィザーズ(本社東京都)が提供する、DXのアセスメント&ラーニングサービス「DX人材アセスメントDIA3.0」を、社員全員に受験させている。

同アセスメント試験では、DXの分野で使う言葉の意味を問う問題や、DX分野で必要になる計算について聞く問題、サイバーセキュリティーに関する問題などが出題される。

キューサイでは、全社員に同試験を受けてもらうことにより、社員全員に、DXの課題感を持つように促しているのだという。

モールは2年で約27倍に


キューサイではすでに、DXリテラシーのある人材が大きな成果をあげている。

楽天市場・アマゾン・ヤフーショッピングの三つのECモールの店舗の運営を担当している、入社5年目の、ある社員の貢献によって、ECモールの売り上げが2年で約27倍になったとしている。

当時、入社3年目だったその社員は、キューサイがECモールを拡大するタイミングで、ECモールの店舗の担当になった。ECモールでの価格の調整や、ポイント・キャンペーン・セールイベントの企画などを行い、加速度的にECモールの事業を成長させたという。

キューサイが求める人物像が、スキルと仕事にぴったり合致した結果、成果につながったのだとしている。

キューサイでは、社員の評価において、期初に社員一人一人に目標を設定させる仕組みを採用している。期末までに目標を達成できるように、上長がアドバイスするのだという。上長との面談では、「メンバーがどんな目的を設定したのか」を、正確に記録する。目標が達成された場合、必ず評価されるように見える化しているのだそうだ。




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