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2024.08.29

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オモヤグループ、今期売上高は120億円へ 未経験でも活躍できる環境が成長に

クロコスの大西有恭取締役(写真右)とオモヤ人事チームの原田ゆかりリーダー

サプリやペットフードなどのD2Cを展開するオモヤ(本社福岡県、山本主税社長)は急成長を遂げており、2024年11月期の売上高は前期比33%増の120億円になると見込んでいる。成長の要因は、「未経験の人材でも活躍できる環境と組織作り」だという。同社では、出張や会食の費用に制限をかけないなど、大胆な社内制度を設けている。こうした社内制度が、社内メンバーの発想や行動力に刺激を与えており、成長の原動力になっているそうだ。

採用時の三つのマインド


オモヤは、傘下にクロコス(本社福岡県)、ファンファレ(本社福岡県)など四つのグループ会社を持ち、「コノコトトモニ」「ハハハのハ」など9ブランドを展開している。現在成長性が高いのは、ペットフードの「コノコトトモニ」だそうだ。

オモヤグループの現在の社員数は120人。社員の平均年齢は28歳だそうだ。90%以上が業界未経験者だという。

同社では、採用において、オモヤグループが求めるマインドを持った人材を選定。採用した人材には、成長できる機会を与えるようにしているという。

クロコスの取締役を務める大西有恭氏によると、オモヤグループでは、人材の採用に当たって、「三つの心得」を重視しているという。(1)主体性(2)素直な心(3)感謝の気持ち─の三つだそうだ。

特に、「主体性」を備えたメンバーを採用すると、製品の開発や、広告の運用、コンテンツの制作などの面で、自由な発想を期待できるのだという。

「企画力」を備えたメンバーは、商品の定期便の同梱物の内容を選ぶ上で役に立っている。ロイヤル顧客に向けたお中元のプレゼント選びなどでも、「企画力」が生きているという。顧客のLTVの向上にもつながっているそうだ。

オモヤグループには、出張や会食に、個人の判断で自由に会社の予算を使っていいという文化があるという。「主体性」のあるメンバーには、どんどん出張に行ってもらうことにより、新しい人脈を作るきっかけを与えているそうだ。

「採用時には、三つのマインドを本当に持っているのか、応募者のエピソードをとことん深堀りしている。採用後に実力を発揮できないメンバーも一定数いるが、グループをまたいで役員がマネージメントし、メンバーの可能性を引き出している」(大西氏)と言う。

2022年に新卒で入社したあるメンバーは、採用時に、「今後10年で今の会社の目標を超える売り上げを作る。だから、東京に行かせてほしい」と提案したという。それを認め、協力会社の一角を借りて、広告代理店やOEMメーカーなどさまざまな人脈を作ったとしている。入社2年目の現在は事業部長クラスとして活躍しているそうだ。




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