酵素ドリンク「優光泉」の通販を展開するエリカ健康道場(本社佐賀県、北島昭博社長)では、若い人材に大きなチャレンジを任せる風土がある。主力商品のリニューアルや、社内システムの大幅な切り替えを、20代の社員に任せたこともあるという。エリカ健康道場でマネージャーとして活躍する、大塚彩奈氏と本田樹人氏に、エリカ健康道場で働く様子について聞いた。
社長に一目ぼれ
─お二人の仕事内容を知りたい。
大塚: 私は、エリカ健康道場でPRチームのマネージャーをしている。PRチームでは、自社ECサイトの運営や、楽天市場・アマゾンなどのモール店舗の運用を行っている。SNSでの発信や、メルマガのコンテンツの作成・発信も行っている。
それぞれの業務に担当者がいて、私がすべての業務の管理をしている。
本田: 私は、システム関係の管理をしている。受注の処理や、お客さまからのメール問い合わせへの対応を行っている。外注している、商品の出荷作業の管理や、商品の在庫の管理も行っている。
─エリカ健康道場に入社したきっかけは。
大塚: 私は、佐賀県出身で、地元の会社に就職したいと考えていた。
私はもともと、医薬品の登録販売者の資格を持っていて、ドラッグストアでアルバイトをしていた。そうした経験から、薬が必要になる前の段階から、人々の健康をサポートする仕事をしたいと考え、健康食品の会社で働きたいと考えていた。
企業の合同説明会でエリカ健康道場を知った時に、社長の北島が、「会社の大きなビジョンは、日本の医療費を削減することだ」と話していたのが、私のやりたいこととマッチしていると感じて、応募した。
本田: 私は、大学で生物学や栄養学の研究をしていて、地元九州の食品系の会社に就職したいと考えていた。そんな中、北島社長に一目ぼれした。会社として目指す目標も、人柄も、すごくいいと感じて、応募した。
会社がどんなものを売っているのかや、通販でどんなことをしているのかは、入社してから詳しく知った。
大塚: 私も、入社してから、「優光泉」を使ったファスティング(断食)を初めて体験した。
やる気の評価で役職に
─二人とも20代でマネージャー職をしている。エリカ健康道場の評価の仕組みについて、教えてほしい。
大塚: 実績があれば、年齢関係なく評価してくれる環境だと思っている。
本田: 北島社長は、社員のやる気を見てくれていると思う。
私はもともとシステム管理に興味があったので、社長に「システム管理をやってみたい」「こういったシステムに切り替えた方がメリットがある」と提案したところ、「じゃあやってもらえないか」と言ってくれた。その後、「マネージャーもやってもらえないか」と言ってくれた。
─これまで仕事で成果を上げたと思ったことはあるか。
大塚: 6月に主力商品「優光泉」をリニューアルして、パッケージやクリエーティブデザインの変更を担当した。
リニューアルに際しては、商品の原材料を大幅に増やし、定期便の種類も2種類から4種類に増やした。定期便の商品を、マイページからいつでも変更できるようにした。
リニューアルをする際には、4商品のサンプルをお客さまにお届けして、内容が変わることをお客さまにしっかりと知ってもらう取り組みを行った。
定期通販の業界では一般的に、定期便の商品をリニューアルすると、それをお客さまに知らせるだけで解約が増加する。リニューアルの際に自動変更するメーカーも少なくない。
当社の場合、お客さまにお知らせを送ったが、解約は数件程度だった。リニューアルから1カ月以上経過した現在は、解約はほとんどない。
リニューアルの担当者として、良い成果を上げられたと考えている。
本田: 私は、受注処理を自動化するシステムの入れ替えを行ったのが、大きな成果だったと考えている。
当社では2019年まで、PRチームなどの専門部署がなく、社員全員が受注処理をしていた。それが大きなボトルネックだと考えていた。
私が、受注処理を含めたさまざまなシステムを自動化するために、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)のツールを導入した。私が要件定義を行い、さまざまなシステムを選定して、自社にあったサービスを導入した。
自動化を行ったことで、メンバーの業務負担が減り、もっとクリエーティブな仕事に専念できるようになった。「優光泉」のリニューアルが成功したことにもつながったと考えている。
▲商品の箱のテープは剥がしやすいように三角に折っている
─エリカ健康道場に入社して良かったことは何か。
本田: ほかの会社にできないチャレンジができることだ。いろんな仕事を経験させてもらえる。
お客さまの顔が見えない通販だが、出荷の際の心配りにこだわりがある点も気に入っている。
例えば、当社の商品が入った段ボールのテープは、必ず、端を三角に折って、テープをはがしやすくしている。
以前よりも発送件数が増えて出荷作業は外注しているが、自社で出荷していたころと変わらずやっている。
大塚: リニューアルのことなど、やりたいことをやらせてもらえる会社だと思っている。チャレンジさせてくれる会社に、大変感謝している。