営業利益は2100万円(前期は1億6400万円の営業損失)だった。
「広告宣伝費を圧縮したことにより、通期で営業利益がプラスで着地した」(河村社長CEO)と話す。以前よりも効率的なデジタルマーケティングを展開できたことが広告宣伝費の削減につながった。
2025年6月期について、売上高は同36.3%増の39億円、営業利益は同47.6%増の3100万円を予想している。
市場環境として食品の値上げが今後も継続し、厳しい外部環境が続くと予想している。その中でも、2024年8月に全株式を取得したクロスエッジが運営する制限食の冷凍宅配弁当サービス「Dr.つるかめキッチン」が、売上高の拡大に寄与するとものとみている。
3年後に売上100億円
中期経営計画も発表した。2027年6月期には売上高100億円を目指している。成長戦略として、(1)基幹事業であるフードロス削減のEC事業の成長(2)サプライチェーンにおける各機能の拡張(3)M&Aを含む新規事業による非連続の成長─に注力していく。
「EC事業において『商品ラインアップ』『価格競争力』『配送力』の三つを強化していく。基本原則を強化して、当たり前のことを追求し、成長軌道に戻していく」(同)と話す。
M&Aに関しては、「Dr.つるかめキッチン」のように事業シナジーが想定でき、高収益率や成長が見込める事業モデルに対して、限られた投資枠を適切に活用していく。
「新規事業領域、リソース確保、時間のかかる領域に関しては、積極的にM&Aの機会を模索していく」(同)と語る。