「Kuradashi」は食品ロスの商品を取り扱うECサイト。第1四半期においては、食品の値上げの影響により、仕入れ環境が悪化した。
「値上げ前に小売側が在庫確保に注力するため、メーカーや卸の在庫処分が進む。そのため当社に回ってくる在庫が減少した」(関藤竜也社長)と話す。
営業損益は回復傾向にあり、2200万円の営業損失(前年同期は5700万円の営業損失)だった。クーポンや送料、倉庫代の管理を徹底したり、高利益率のECマーケティングサービス「Kuradashi Stores(クラダシストアーズ)」の利用促進を図ったりしたことが奏功した。
「これまでも売り上げに応じてクーポンを管理してきたが、第1四半期はその管理を徹底した。仕入れの状況が厳しいことを想定していたため、過剰にクーポンを発行し、利益を圧迫しないようにした」(河村晃平取締役執行役員CEO)と説明する。
▲河村晃平取締役執行役員CEO
今後の戦略として、マーケットプレイスとして培った知見を活用し、(1)商品開発・需給予測を担う「Kuradashi Forecast(クラダシフォーキャスト)」(2)倉庫保管・フルフィルメント事業の「Kuradashi Base(クラダシベイス)」(3)マーケティング支援を行う「Kuradashi Stores」(4)EC事業「Kuradashi」(4)実店舗─などの展開に注力し、売り上げ拡大を目指す。