「楽天市場」では、定番のおせち具材をバランス良く詰め合わせた和風おせちが人気商品となっている。近年では、和風おせちのほか、洋風おせち、中華おせち、キャラクターおせちの販売が拡大しており、おせちの”カジュアル化”が加速している傾向にあるという。
今年の年末年始は最大で9連休の休日を取ることができ、家族や大人数で過ごす人が多いと予測できる。実際に「楽天市場」の25年のおせち商戦では、5人以上で食べる大容量おせちの販売が好調に推移しているという。
和洋中を組み合わせ
これらのことを踏まえ、楽天では、洋風の味付けを中心に多種多様な品目を自由に盛り付けられる「オードブルおせち」に注目が集まると予測している。
長期休暇でおせちを家族そろって楽しむ人が多くなるため、和洋中を自由に組み合わせることができたり、単品おせちを購入して自身で調理したおせちと組み合わせたりと、「ハイブリッド」でおせちを楽しむ人が多いと予測している。
2023年の和風おせちをベースに洋風や中華など異なる味わいを組み合わせたおせちの流通額は、2020年と比較して、約3.2倍に拡大している。さらに2023年の単品おせちの流通額も2020年と比較して、約1.3倍に拡大している。
▲「オードブルおせち」がトレンドになると予測
「楽天市場」における2023年のご当地食材の流通額は、2020年と比較して約1.3倍に拡大しており、おせちの具材においても、需要は高いとみている。
Z世代向け「推しおせち」
Z世代に向けて、楽天はおせち販売大手の「博多久松」と共同開発した「推しおせち」も開発した。Z世代にアンケートを実施し、おせちで食べたい食材ランキングで上位に入った”推し”具材を16品目詰め合わせた商品を発売した。「ガトーショコラ」や「苺クリームロールケーキ」など、スイーツも用意し、Z世代におせちの楽しみ方を提案する。集客に関しては、キャンペーンを実施している。「エントリープラス対象おせちの早期購入で翌年に使用できる3000円オフクーポンを進呈する」(ECコンサルティング部 西川雄樹シニアマネージャー)と話す。