国内のワコール事業においては、中価格帯ブランド「Wacoal(ワコール)」、「Wing(ウイング)」のブラジャーアイテムの販売が伸び悩んだ。肌着アイテム「シンクロブラトップ」が幅広いユーザー層から好評を得て、ショーツ・ ニットカテゴリが好調に推移したという。
国内ワコールのECについては自社サイト、モールともに売り上げが拡大したが、百貨店や量販店、直営店などの実店舗の売上高は、売れ筋の欠品による販売機会ロスや、話題商品の不足に起因する来店客数の伸び悩みにより、低調に推移したという。
国内ワコールの顧客基盤については、既存や復帰会員による購買が拡大したが、新規会員と非会員による購買は低調だった。デジタル計測や、骨格診断サービスを活用したタッチポイントの拡大、無料診断による新規会員の獲得を目指す考えだ。
国内のピーチ・ジョン事業においては、有名タレントを起用した販促プロモーションや30周年キャンペーンが振るわず、自社ECや直営店を中心に低迷し、売上高は同7.4%減の26億円となった。
EC化率はワコールが21%、ピーチ・ジョンが50%、米国ワコールが46%、ワコールヨーロッパが35%、中国ワコールが29%だった。