大丸松坂屋百貨店(本社東京都、宗森耕二社長)は9月18日、大丸東京店で展開している、D2Cブランドのショールーミングスペース「明日見世(あすみせ)」をリニューアルした。面積はこれまでの約4倍に拡大。リアル店舗の体験価値を強化するという。
同社では、現行の中期3カ年計画において、「顧客とのタッチポイントの魅力化」「コンテンツの充実」を重点戦略に掲げている。
その中で「明日見世」の目標として、(1)移動の合間の利用から「目的地化」を目指す(2)消費の新しい価値観に対する「百貨店の新しい楽しみ方」を創出する─という二つを掲げた。こうした目標に基づき、「多様な目的で何度も来店したくなる『体験型ストア』」をテーマに、リニューアルを行ったという。
「明日見世」はリニューアルに伴い、大丸東京店4階から同店9階へ移設した。
期間限定で入れ替わるカフェのスペースを新設したという。
「明日見世」ではこれまで、商品を購入したい場合、スペースに設置されたQRコードから、各D2Cブランドの各ECサイトを通してショッピングを行う仕組みになっていた。今回のリニューアルでは、この仕組みを残しつつ、一部の商品はその場で購入できるようにした。
「明日見世」で展開するブランドは、約3カ月単位で入れ替えを行っている。2021年10月に開始後、約3年間で、200以上のブランドの出品があったそうだ。今回のリニューアル以降は、6カ月単位の出品ブランドの展開も開始するという。
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