アンファーによると、同社の「スカルプDまつげ美容液」シリーズは、発売から12年たった現在も、右肩上がりで売り上げが伸びているそうだ。
販路としては、ウェブ上でのECと、店頭への卸があり、売り上げ比率は50%ずつとなっているという。
アンファーでは、価格帯別に、「ピュア」(税込1700円台)、「プレミアム」(同3500円台)、「クイーン」(同8800円台)の三つのラインアップを展開している。
「ピュア」は、10~20代の、まつげ美容液を初めて手に取る若年層をターゲットにしているという。
「プレミアム」は、30~40代をターゲットにしている。ママインフルエンサーなどに依頼してPRを行っているそうだ。
最も価格の高い「クイーン」は、50代以上のミドル~シニア層を意識しているそうだ。商品のPRに当たっては、タレントで元「おニャン子クラブ」の渡辺美奈代のユーチューブチャンネルとタイアップを行ったという。
もともと、渡辺美奈代が、「プレミアム」の愛用者であることを発信していたことから、アンファーが「クイーン」のタイアップのオファーを行ったという。タイアップ動画では、「効果実感や使いやすさで、『プレミアム』から『クイーン』にスイッチした」というストーリーで動画を制作したとしている。
渡辺美奈代のチャンネル経由で、ターゲットのミドル層の女性からの購入も一定数あったそうだ。
「まつげ美容液市場は、最初から定期便で購入するという人よりも、いろんな商品を試してみたいという人が圧倒的に多い。まずは、初めて使ってもらう人を意識したマーケティングを行っている」(スカルプDアイケアブランド本部・マーケティング課・宇田川奈桜氏)としている。