ポーラ、初年度売上27億円を計画 自宅で混ぜるリンクルショット

化粧品訪販最大手のポーラ（本社東京都、及川美紀社長）は2025年1月1日、シワ改善の薬用化粧品「リンクルショット」の新製品を発売する。「顔全体に散在するシワにアプローチする」というコンセプトで、顧客が自分で2剤を混ぜ合わせて使用する。初年度の2025年12月期の売上高として、27億円を計画しているという。
　
新製品「リンクルショットメディカルセラム　デュオ」は、17年に発売して大ヒットしたポーラの「リンクルショット　メディカルセラム」の後継品だ。

初代の「リンクルショット」と同じく、シワ改善の有効成分としてポーラオリジナル成分の「ニールワン」を配合している。

「デュオ」の特徴として、A剤とB剤の2種類を自分で混ぜて使用する点があり（1）ガラス瓶に入ったA剤（2）チューブタイプのB剤（3）使用時に使うノズルキャップ─が梱包されている。混ぜた後の使用期限は1カ月となっている。水に溶けて分解されやすい有効成分を安定させるための処方だという。

顧客が自分で混ぜて使用することから、購入時に販売員からのレクチャーが必要になる製品だという。同社では、「ポーラ・ザ・ビューティーや百貨店などで、店頭のコミュニケーションがあると分かりやすい製品となっている」（ブランドクリエイティブ部・ショット開発チーム田中美帆氏）と話す。

初代の「リンクルショット」は、発売初年度である2017年12月期中の販売本数が約94万本となり、130億円を売り上げた。それに対して「デュオ」は、初年度売上目標を27億円としており、控えめな数字といえそうだ。


▲シワ改善の薬用化粧品「リンクルショット」の新製品

ポーラでは、「2017年当時は、『シワ改善』をうたえる商品は『リンクルショット』しかなかった。現在は、『シワ改善』のアイテムはありふれており、ユーザーにとっても選択肢が多いことを考慮し、目標を設定した」（田中氏）と言う。

「デュオ」の価格は、税込1万9800円。使用期限1カ月分のキットが2回分同梱されている。

なお、初代の「リンクルショット」の価格は、20グラム入りで、税込1万4500円だった。