消費者庁は10月4日、美容クリーム「ケシミシワ」の定期通販を展開するSUNSIRI(サンシリ、本社埼玉県、榊原実社長)に、特定商取引法に基づき3カ月間の業務停止を命じた。同社は、「ケシミシワ」の広告で、商品を使ってシワが消えたかのような動画や対比画像を表示していたという。代表の榊原実氏には、同期間の業務禁止命令を行った。
消費者庁によると、サンシリは、少なくとも2024年5月22日から7月2日までの間、ウェブに掲載した広告に、「塗って速攻?深いシワも完全消滅!!」などと表示していた。顔面にクリームを塗ってなでるような動作をすると、即座にシワが消えたかのような動画も表示していた。商品を使用することによってシワが消えたことを表す、使用前後の状況を対比したかのような画像も表示していたという。
消費者庁が同社に対して、表示の裏付けとなる合理的な根拠の提出を求めたところ、同社が提出した資料は、合理的な根拠とは認められなかったとしている。
消費者庁は同社に対して、定期購入契約に関する申込確認画面の表示義務違反も認定した。
消費者庁によると、同社は2023年11月に設立された。2023年11月~2024年8月末までの、PIO-NETの同社の相談件数は、3973件だったとしている。
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