全体業績における売上高は同2.8%減の585億1200万円、営業利益は同69.3%減の3億700万円になった。衣料を中心とした市場全体における過剰在庫の解消に向けた動きや、スキー・スノーボード用品の値下げなどによる売上総利益率の低下、コロナ禍の需要の一巡でキャンプ用品およびゴルフ用品の販売が低迷したことにより、減収減益となった。
全体業績が悪化する中、EC事業は成長を続けている。中期経営計画では、EC売上高300億円の体制構築に向け、2026年8月期にはEC売上高を240億円まで拡大する計画だ。
EC事業の拡大に向け、将来の成長ステージに応じた人材の育成、マーケティング戦略、物流機能の拡張計画を設定し、子会社であるコアブレインと連携しながら、適切なタイミングでの段階的な投資を実施していく。
ECの規模の拡大と収益性の向上の両立に向けて、店舗・ECのシームレス化の促進と自社アプリと連動した体験サービスの向上に取り組む。さらに、EC専用の新物流センターの稼働開始による効率の向上、EC専売品の拡充やリユースビジネスなどを活用した新規カテゴリーの開拓を推進している。