CLOSE
CLOSE

2024.10.18

ニュース

化粧品

<化粧品訪販の対面販売>+αや剤型で新しさ訴求 シワ改善に薬用化粧品の拡充を推進

化粧品対面販売のメーカーのシワ改善の薬用化粧品 一覧

化粧品の対面販売を行う各社は、シワ改善の薬用化粧品の拡充を進めている。訪販・サロン販売最大手のポーラは2025年1月1日、発売時に一大旋風を巻き起こした、シワ改善の薬用化粧品「リンクルショットメディカルセラム」シリーズから新商品を発売する。従来のクリームタイプから、リキッドタイプに剤型をチェンジ。顧客が2剤を混ぜ合わせるという、「対面販売ならでは」の製品となった。2024年は、CPコスメティクスやエフエムジー&ミッションも、+αの要素を加える形で、シワ改善化粧品を刷新した。「シワ改善」市場に再び火が付くか注目だ。

+αが付加価値なるか


化粧品の対面販売各社のほとんどが、「シワ改善」の薬用化粧品をラインアップするようになっている。ポーラのシワ改善化粧品の有効成分は、独自に開発した「ニールワン」だ。ポーラ以外は、有効成分として「ナイアシンアミド」を採用していることが多い。

「ナイアシンアミド」は、シワ改善の有効成分として認可が下りる以前から、化粧品素材としてポピュラーな成分だった。そのため、比較的容易にラインアップに加えることができているようだ。

「ナイアシンアミド」配合のシワ改善の薬用化粧品を、化粧品対面販売のメーカーが、自らOEM供給しているケースもある。

通販や店頭販売でもよく見かけるようになった「シワ改善」化粧品だが、対面販売ルートでは価格帯が異なる。通販の場合、4000~6000円の商品が多いが、対面販売では、7000円以上の商品が一般的だ。中には、4万円台の商品もあるという。対面で説明できる点や、販売員によるフォローが行える点が、付加価値となっているようだ。

「シワ改善」+「美白」のように、二つの有効性を訴求するものもトレンドになっているようだ。


▲CPコスメティクスの「ソワーニュ ホワイトシフト」

CPコスメティクスは4月、美白シリーズ「ソワーニュ ホワイトシフト」から、美容液を発売した。同製品には、「ナイアシンアミド」を有効成分として加えており、「シワ改善」と「美白」の両方を訴求している。

ポーラのシワ改善の新商品「リンクルショットメディカルセラム デュオ」は、ガラス瓶のA剤とチューブのB剤の2剤を、顧客が自宅で混ぜ合わせて使用するという処方になっている。


▲ポーラの「リンクルショットメディカルセラム」

ニールワンをみずみずしいリキッド状のテクスチャーで、安定して使用するための処方だとしている。

エフエムジー&ミッションは10月18日、シワ改善の医薬部外品「ミッション ラインズショット DX」を発売した。同製品には、「ナイアシンアミド」のほかに、ハス種子乳酸菌発酵液など3種の保湿成分を配合している。

無料メールマガジン登録 人気の記事や編集部のおすすめ記事を配信
登録することで、個人情報保護方針に同意したものとみなされます。

タグ:

おすすめの記事

PICK UP


人気の記事

RANKING

新聞のご紹介

日本流通産業新聞

詳細・購読はこちら