+αが付加価値なるか
化粧品の対面販売各社のほとんどが、「シワ改善」の薬用化粧品をラインアップするようになっている。ポーラのシワ改善化粧品の有効成分は、独自に開発した「ニールワン」だ。ポーラ以外は、有効成分として「ナイアシンアミド」を採用していることが多い。
「ナイアシンアミド」は、シワ改善の有効成分として認可が下りる以前から、化粧品素材としてポピュラーな成分だった。そのため、比較的容易にラインアップに加えることができているようだ。
「ナイアシンアミド」配合のシワ改善の薬用化粧品を、化粧品対面販売のメーカーが、自らOEM供給しているケースもある。
通販や店頭販売でもよく見かけるようになった「シワ改善」化粧品だが、対面販売ルートでは価格帯が異なる。通販の場合、4000~6000円の商品が多いが、対面販売では、7000円以上の商品が一般的だ。中には、4万円台の商品もあるという。対面で説明できる点や、販売員によるフォローが行える点が、付加価値となっているようだ。
「シワ改善」+「美白」のように、二つの有効性を訴求するものもトレンドになっているようだ。
▲CPコスメティクスの「ソワーニュ ホワイトシフト」
CPコスメティクスは4月、美白シリーズ「ソワーニュ ホワイトシフト」から、美容液を発売した。同製品には、「ナイアシンアミド」を有効成分として加えており、「シワ改善」と「美白」の両方を訴求している。
ポーラのシワ改善の新商品「リンクルショットメディカルセラム デュオ」は、ガラス瓶のA剤とチューブのB剤の2剤を、顧客が自宅で混ぜ合わせて使用するという処方になっている。
▲ポーラの「リンクルショットメディカルセラム」
ニールワンをみずみずしいリキッド状のテクスチャーで、安定して使用するための処方だとしている。
エフエムジー&ミッションは10月18日、シワ改善の医薬部外品「ミッション ラインズショット DX」を発売した。同製品には、「ナイアシンアミド」のほかに、ハス種子乳酸菌発酵液など3種の保湿成分を配合している。