楽天グループ(楽天)が運営するフリーマーケットアプリ「楽天ラクマ」は10月17日、コメ兵と協業し、購入者が商品の検品を依頼できる新サービスの提供を開始した。二次流通における偽造品撲滅に貢献するのが目的だ。
楽天は今年1月、「楽天ラクマ」で購入した商品の到着後に購入者が検品を依頼し、指定の場所へ商品を送る「ラクマ鑑定サービス」の提供を開始した。2023年11月の試験運用開始前と比較し、今年9月の利用件数は約3.3倍となり、利用者からは「不安が払拭された」「コメ兵の信頼性が高い」といったポジティブな評価が多かったという。
今回、提供を開始した「ラクマ最強鑑定」は、無料で購入者の手元に届く前に検品ができる「お届け前鑑定」機能を追加した。今年1月から提供している商品配達後に検品を依頼できる「後から鑑定」と併せて提供する。どちらの鑑定サービスが適用されるかは、配送方法と「楽天ラクマ」側で定めた一定の基準を踏まえて自動的に決まるという。
「お届け前鑑定」は届ける前に検品することで、取引の完了までの期間を短縮できる。対象となる商品の検索結果や商品詳細ページに、「お届け前鑑定」または「後から鑑定」の機能名をバッジとして表示して、利用者に周知する。
偽造品の出品者に対しては、「偽造品だと知らずに出品してしまう可能性もある。状況に応じて、アカウント制限などの適切な対応をする」(楽天グループ ラクマ事業部 プロダクト・サービス企画課 シニアマネージャー 樋口量祐氏)と話した。
鑑定については、コメ兵の鑑定士による目利きやAIノウハウを生かす。楽天は中古品市場の偽造品排除に取り組み、健全で安心なリユース市場の形成を目指す考えだ。
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