自社ECの売上高は、同1.0%減の47億8000万円だった。
「今年8月には、約10%の商品値上げを実施した。定期購買者の注文数の減少や解約率の悪化などの影響は想定よりもかなり小さかった」(橋本舜社長)と話す。
その中でも商品力と販促の強化に注力した。自社ECの売上高は微減だったが、サブスクリプション会員数は同8.8%増の44万1000人に拡大した。購買単価や解約率も四半期毎に改善し、LTV(顧客生涯価値)は過去最高を記録している。
他社ECの売上高は同29%減の4億4000万円だった。倉庫の移転を優先し、大型商戦の出荷を制限した結果、減収となった。
卸売上高は同13.5%減の22億4000万円だった。
新商品が好調
純第2四半期において、同社は「BASE BREAD こしあん」「BASE PASTA 旨辛まぜそば」「BASE Cookies チーズ・ペッパー」を新たに発売した。
「『BASE BREAD こしあん』はシニア世代への販売拡大という戦略的な意図もあったが、想像以上に売れ行きは好調だ。純第2四半期は自社ECのみでの販売だったが、発売から2カ月で定番人気商品のトップ3にランクインしている。非常に速いスピードで人気が出ている」(同)と話す。
さらに、「1人当たりの定期購入袋数は全SKUの中で2番目に多く、高い支持を得ている。このような新商品は新規獲得効果だけではなく、未購入者の復帰にも効果が出ている。購買単価の向上にもつながっている」(同)と話す。