ヤクルト本社の2024年4‐9月期(中間期)で、宅配専用商品「ヤクルト400シリーズ」の1日あたりの販売本数は、前年同期比7.8%減の192万6000本だった。「ヤクルト1000」は同12.8%減の196万7000本で、店頭販売の「Y1000」を含めた「ヤクルト1000シリーズ」は同5.9%減の304万5000本だった。
2025年3月期の「ヤクルト1000」の販売目標数を1日あたり215万本(期初計画230万本)に下方修正した。糖質やカロリー、甘さを気にする消費者に対応するため、「ヤクルト1000糖質オフ」の販売に力を注ぐことで達成を目指す。
宅配チャネルは、「ヤクルト1000」「ヤクルト400W」を中心に、新規客開拓を進め、既存客への継続飲用の促進を図った。
宅配組織の強化を図るため、ヤクルトレディ(YL)の採用活動および働きやすい環境づくりを推進した。YLは2024年3月末と比べ422人減の3万2016人、ヤクルトビューティ(YB)は78人減の3135人だった。
家族の扶養から外れて、収入の上限を気にせず働くことができるYLの「雇用化」「社員型YL」は3521人となった。
化粧品事業は、高機能基礎化粧品「パラビオ」シリーズから、9月に「パラビオACセラム サイ(スペシャルプログラム セット)」を数量限定で投入。薬用歯みがき剤「ヤクルト 薬用アパコートS.E.<ナノテクノロジー>」の販売促進を展開し、売り上げの増大に努めた。
その結果、化粧品事業の売上高は同8.1%増の35億2200万円だった。
三谷亮太宅配営業部長は「YLへのトレーニング強化で新規顧客は着実に獲得できているが、離脱客がそれを上回っている。コロナ禍で登録した人の母数が大きくその反動もある。『ヤクルト1000』の販売が減ることでYLの収入も比例して減ったことが離職の要因になっている」と話した。「ヤクルト届けてネット」での「ヤクルト1000糖質オフ」の受注については関東での販売状況に応じて対応を検討する考えだ。
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