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2024.11.21

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【化粧品サロンの現場】シーボン フェイシャリストサロン 大宮店 小野三枝子店長「シーボンは人生を変えてくれる仕事」

小野三枝子氏

化粧品のサロン販売を手掛けるシーボンのサロン「シーボン フェイシャリストサロン 大宮店」で店長を務める小野三枝子さんは、新規顧客の開拓を積極的に行っている。自動車のディーラーの実店舗などで積極的にイベントを開催し、20~30代の若い世代の顧客も多く獲得している。「シーボンは接客やスタッフの指導の面で、さまざまな経験をさせてくれた。『シーボン』は人生を変えてくれる仕事だと思っている」と話す、小野店長に、新規開拓の実績や、接客の心得について聞いた。

女性が認められる仕事


──シーボンで働くようになったきっかけを教えてください。

シーボンに入社したのは21年前です。私は前職で、製薬会社の営業職をしていました。男性ばかりの職場ということもあり、営業で結果を出しても、「女性だから」と正当に評価してもらえないということに、もどかしさを感じていました。

「女性でも認められる仕事をしたい」「営業や接客の仕事がしたい」と考えていたころ、新聞のシーボンの広告で「一緒にきれいになりませんか」というメッセージを見て、とても共感しました。すぐに面接を受けました。

フェイシャリストとして入社後、フェイシャルケアや化粧品の販売も含めて、接客の仕事がとにかく楽しかったです。お客さまと美容の話ができることも魅力的でした。当時は、終業後、帰りが遅くなって休む時間が少なくても、自分で美容の本を買って勉強したりしていました。

月間顧客数は600人


──現在の大宮店の状況を教えて下さい。

大宮店の、定期的にサロンに通っていただけるお客さまを表す「継続顧客数」としては、月間500人弱となっています。新規のお客さまも含めると、月間600人前後が来店します。

スタッフは、私も含めて10人が、フェイシャルケアと化粧品の販売を行っています。

新規のお客さまの開拓も積極的に行っています。トヨタなどの自動車ディーラーとコラボして、土日は、ディーラーの実店舗の空きスペースにハンドマッサージブースを設けています。ディーラーに来店したお客さまと接点を持って、サロンへのご来店の予約を取っています。

ディーラーでは、ファミリー層向けに、キッズメークイベントを実施したりもしています。キッズメークイベントを実施すると、ディーラーさんの集客にもつながるので、ディーラーさんから「またやってほしい」と声を掛けられることもあります。

最近では、「若い男性向けの韓流メークをやってほしい」という依頼もいただいています。

先日、大宮店や浦和店など4店舗合同で実施した、大規模な集客イベントでは、数十件のお客さまの予約を取ることができました。若いお客さまも多く獲得できています。今後は、獲得したお客さまに継続して通っていただけるように、心を込めて接客していきます。

一人一人違う接し方


──若手のスタッフの指導方針を教えて下さい。


スタッフが10人いれば、十通りの教育の仕方があります。一人一人のスタッフのことを理解して、心でぶつかり、心で指導することを心掛けています。

どんな言葉を投げれば伝わるのか、どうコミュニケーションをとれば伝わるのかを、常に考えています。

たくさん褒めれば伸びる人もいますし、厳しく指導したほうが伸びる人もいます。コミュニケーションを取りやすくするために、プライベートのちょっとしたことで声をかけてあげるようにもしています。

今の若い人の傾向として感じるのが、「仕事に熱くなれる人が少ない」ということです。「仕事だからやりなさい」と言っても、響かない人が多いです。「販売力があれば給料にも反映される」と言っても、「お金より時間が欲しい」と言って帰りたがる人もいます。

そんな中でも、心が動くように、一人一人にあった指導をしています。

サロンの中で、最も重要なのは、スタッフなのです。お客さまの満足度につながるのは、スタッフの接客であり技術です。スタッフの接客力は、店長の手腕によって変わります。指導の仕方で失敗したことも数多いですが、「心で伝える」ということを強く意識しています。

――小野店長の接客の心得を教えて下さい。

「プロフェッショナルなカウンセリングと肌分析をして、しっかりと肌をケアしてくれるのがシーボン」だと、お客さまに感じ取ってもらうのが大事だと考えています。

お客さまの中には、流行りの化粧品にスイッチする方も少なくありません。ただ、肌質は人によって異なります。流行りの化粧品を使っても、きれいにならないかもしれません。

フェイシャルケアだけでなく、データを基に、一人一人に合ったアドバイスをして、しっかりきれいになってもらえるサービスであることを、接客でお客さまに伝えています。

半年以上も長く生きる


──これまでのシーボンの人生で、心に残っているエピソードを教えてください。

68歳のあるお客さまが、がんで闘病しながらサロンに通ってくださっていました。抗がん剤の投与で見た目も大きく変わってしまう中、シーボンのウィッグを使い、メークをして来店してくれていました。

サロンに通い続けてくださったことが良かったのか、お医者さんから、「免疫力が上がっている。どんどん元気になっている」と診断を受けたそうです。

残念ながら、その後他界してしまいましたが、当初の医師の見立てよりも半年以上長生きしたと、娘さんからお電話をいただきました。

シーボンに通うことを原動力に、がんと闘ったのだと思います。

私は、シーボンが人生を変えてくれるサービスであり、仕事であると考えています。

私自身も、仕事で行き詰まったり、スタッフとコミュニケーションが取れずに悔しい思いをしたりしたことが何度もありました。そのたびに、店長会議で会長や社長がかけてくれる言葉のおかげで、リセットすることができました。

シーボンに感謝しています。


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