ハルメクホールディングス(HD)の2024年4‐9月期(中間期)におけるハルメク事業の売上高は、前期比13.1%増の131億2700万円だった。2024年1月に雑誌「ハルメク」の購読料を値上げしたことや、新聞広告の出稿、ハルメクの実店舗を展開していることが売り上げの拡大に寄与した。
雑誌「ハルメク」の販売部数は国内最多を誇っている。中間期において、「ハルメク」の読者数は46万6000人となっている。アクティブ顧客数は139万人おり、新規顧客数は48万人、既存顧客は91万人となっている。新聞広告や店舗展開で認知を広げたほか、「ハルメク」で人気の靴やインナーなどを用意することで、確実な商品購入につなげたという。
主に60~80代の女性をターゲットにした通販「ことせ」事業の売上高は、同6.2%増の40億4100万円だった。アパレルを中心に魅力的なオリジナル商品を増やしたことや、積極的に新聞広告への投資を行ったことで、新規顧客の獲得が順調に推移した。
「完売による売り逃しが多数発生してしまった。その影響もあり、セグメント利益が大きく減少している。セグメント損失は7500万円の損失だった」(宮澤孝夫社長)と振り返る。
ハルメクHDの連結売上高は、同10.9%増の169億2100万円だった。営業利益は同46.8%減の4億1300万円だった。売上高は増加を継続し、過去最高を記録した。
営業減益の要因は、システム除却損の計上など。デジタル投資戦略の再検討を行い、システム開発を中止したことで、2億2000万円を損失として計上した。
広告効率は前下期に悪化した。今中間期において、改善が進んでいるものの、前上期並には戻らなかったという。
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