雑誌「ハルメク」の販売部数は国内最多を誇っている。中間期において、「ハルメク」の読者数は46万6000人となっている。アクティブ顧客数は139万人おり、新規顧客数は48万人、既存顧客は91万人となっている。新聞広告や店舗展開で認知を広げたほか、「ハルメク」で人気の靴やインナーなどを用意することで、確実な商品購入につなげたという。
主に60~80代の女性をターゲットにした通販「ことせ」事業の売上高は、同6.2%増の40億4100万円だった。アパレルを中心に魅力的なオリジナル商品を増やしたことや、積極的に新聞広告への投資を行ったことで、新規顧客の獲得が順調に推移した。
「完売による売り逃しが多数発生してしまった。その影響もあり、セグメント利益が大きく減少している。セグメント損失は7500万円の損失だった」(宮澤孝夫社長)と振り返る。
ハルメクHDの連結売上高は、同10.9%増の169億2100万円だった。営業利益は同46.8%減の4億1300万円だった。売上高は増加を継続し、過去最高を記録した。
営業減益の要因は、システム除却損の計上など。デジタル投資戦略の再検討を行い、システム開発を中止したことで、2億2000万円を損失として計上した。
広告効率は前下期に悪化した。今中間期において、改善が進んでいるものの、前上期並には戻らなかったという。