オイシックス・ラ・大地が発表した2024年4‐9月期(中間期)業績は、食品EC「Oisix」の売上高が前年同期比6%減の290億3000万円、営業利益は同23.0%増の30億5000万円だった。連結売上高はシダックスグループを連結子会社化したなどで同119%増の1257億円だった。
「Oisix」の会員数は、解約率と獲得コストの改善を優先し、戦略的に新規獲得を抑制した結果、前年同期比10%減の35万8806人だった。
会員1人当たりの月間購入金額は同1%増の1万1390円。配送料改定の効果や著名人、有名ブランドとコラボレーションしたミールキットの販売が好調だった。
営業利益率は2.5ポイント改善した。「Kit Oisix」など自社開発の商品原価が効率化し、利益率の高い自社開発商品の売り上げ比率も拡大した。配送コストは、購買単価が増加したことによる固定費用の圧縮、1回あたりの届け箱数の最適化で低減した。
下期(2024年10-2025年3月期)は映画やドラマとのタイアップ商品の開発を進めるほか、健康意識の高い層に向けた付加価値の高いミールキットと「腸活Kit」の販売を始めた。時短ニーズに対応するため、冷蔵庫から取り出して温めるだけでできる「デリOisix」の販売も強化する。
また、台所用品など非食品カテゴリーを拡充さし、サプリメントや健康サポート食材の販売にも力を入れて顧客単価を引き上げる。
11月14日にオンラインで開催した決算説明会で高島宏平社長は「Oisixの単価の改善が大きく成果に表れている。来年3~4月の新生活のタイミングで新規獲得に力を入れていきたい」と話した。
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