楽天グループ(楽天)は11月13日、傘下の楽天カードとともに、みずほフィナンシャルグループ(FG)や、その傘下のみずほ銀行、ユーシーカード(UC)、オリエントコーポレーション(オリコ)と業務提携契約を締結した。楽天とみずほFGは同日、株式譲渡契約を締結し、みずほFGは12月1日付で楽天カードの普通株式の14.99%を楽天から取得する。
「楽天カード」は発行枚数3000万枚以上、取扱高30兆円、取扱高シェア30%の「トリプルスリー」を目標として掲げている。
楽天の三木谷浩史社長は、「楽天カード傘下には楽天ペイメントがあり、ポイント、カード、コード決済、銀行、モバイル、保険などさまざまなサービスがエコシステムにはある。楽天内でのフィンテックの売り上げは3割を超えており、さらなる拡大を狙う。その中で経済圏の拡大や法人を中心とした顧客基盤の拡大に向け、今回の提携に至った」と説明した。
みずほFGの木原正裕社長は、「デジタルが加速すればするほど、『対面』の価値も出てくる。みずほは対面に強みがあり、デジタルとコマースに強く、日本で一番使いやすいポイントを持つ楽天と組むことで、できること広がる。証券の提携からもう一段広げて取り組んでいく」と説明する。
業務提携の具体的な取り組みとして、提携カード「みずほ楽天カード」を発行する。楽天ポイントがたまり、ATM手数料も優遇されるクレジットカードを12月から提供する予定だ。
法人・加盟店に向けの回収業務の効率化や精算業務のDXなどの提供も検討する。クレジットカード事業におけるアクワイアリング業務やバックオフィス業務などの共通業務の効率化も図る計画だ。
続きを読むには会員登録
(無料)が必要です。
会員登録していただくと、すべての記事が制限なく閲覧でき、
著者フォローや記事の保存機能など、便利な機能がご利用いただけます。