製菓材料の通販事業などを展開するcotta(コッタ)は11月14日、理美容業界向け通販を行うワークス・グループの子会社化を発表した。今回の買収に伴い、三井住友銀行と大分銀行から14億2500万円を借り入れることも発表した。BtoB通販のカテゴリーを拡張し、さらなる事業成長を目指す。
ワークス・グループの持株会社であるGCJG30の発行済全株式を取得し、ワークス・グループを子会社化した。ワークス・グループは1987年に創業し、理美容業界において日本初のカタログ通販を開始したパイオニア企業。
全国の理美容室を主要顧客とし、シャンプーやカラー剤などの美容商材を取り扱っている。20万を超える顧客基盤と200万点の取扱在庫商品数を抱えるロングテール型の品ぞろえを強みとしている。
コッタと同様に、小規模事業者向けのBtoB通販として、業界内で地位を築いている。矢野経済研究所によると、理美容業界は約2兆円規模の大市場だと言われており、近年店舗数も増加傾向にある。
一方、理美容業界のEC化率はわずか22%に留まり、他業界と比較しても遅れているという。コッタのEC事業で培った知見を活用することで、ワークス・グループのEC化率向上、物流改善、SNS活用などの面で成長を図る余地が大きいと判断し、完全子会社化の決断に至った。
株式取得により、コッタは理美容業界への新たなチャネルを確立するとともに、これまでの業界知見を融合させることで、両社のシナジーを最大化し、さらなる成長を目指していく。
買収のための借り入れの返済日は12月30日を予定している。担保はなしで一括返済を予定している。
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