QVCジャパンは現在、オフラインイベントの展開に注力している。今年9月には東京・日比谷の商業施設「東京ミッドタウン日比谷」の1階でイベントを開催した。
オフラインイベントに注力している理由について、「まだまだQVCを知らないという人もおり、そのような人に当社を知ってもらうのが狙いだ」(伊藤CEO)と話す。
ZOZOと共同でイベントを開催したが、満を持しての開催になったという。
「当社もZOZOも本社は千葉にあり、千葉にEC・通販の2大巨頭がいる形だ。千葉を盛り上げようという気持ちでZOZOに打診した」(QVCジャパン・放送制作部)と話す。
ZOZOも近年、地域貢献活動を精力的に実施している。千葉の学校に訪問して授業を行ったり、スケボーの大会にも協賛したりと、次世代の若手の応援に注力している。地域を盛り上げたいという気持ちが重なり、共同でのイベント開催につながったようだ。
▲イベントは盛況
トレンドは赤とチェック
ファッションコーディネート対決では、2部制を設けた。1部では、QVCジャパンからはファッションスタイリストの高野彩香氏とZOZOからは骨格診断士のミサト氏が、それぞれの会社のモデルに今年のトレンドの洋服を着用させて、ファッションコーディネートを披露した。
QVCジャパンの高野氏は、「今年のトレンドは赤色とチェック。そして千葉といえばチーバくんなので赤色をメインに、シースルーも流行しており、それらを意識した」と話す。
ZOZOのミサト氏は、「千葉といえば落花生。全身でピーナッツカラーの色合いを表現した。その中で、トレンドの一つでもあるレオタードをボトムスに持ってきて、柄物をワンポイントで巧みに見せることを意識した」と話す。
「私も変わるかな」
2部では、双方の社員が登壇した。高野氏とミサト氏がそれぞれの会社の社員の悩みを解決するファッションを提案し、披露した。
QVCジャパンの社員の高身長で丈感が合わないという悩みと、ZOZOの社員の顔が子どもっぽく見られるという悩みを解消するファッションコーディネートを披露した。
実際に現場でも、劇的な変化に対して、驚きの声が上がっていた。「こんなに変わるのか」と呟くシニアの女性もおり、「QVCジャパン、ZOZOで洋服を購入すれば私ももう少しきれいに見られるかな」と期待を寄せていた。
▲今年のトレンドを紹介
顧客獲得の施策も実施
イベント時には、QVCジャパンに新規登録し、さらにZOZOが展開する「niaulab TV by ZOZO」のチャンネル登録を行うと、ガラポン抽選会に参加できるようにした。このほか、QVCジャパンのLINE登録でQVCジャパンのグッズやプレゼントを数量限定で進呈する企画も実施し、新規会員の獲得を目指した。
イベントの一角には、ZOZOは「無料骨格診断ブース」を設置した。骨格診断士が消費者の骨格タイプをその場で診断し、その人に似合う洋服を伝えるブースだ。ブースに並ぶ人は長蛇の列になっており、2日間における一つの目玉の集客イベントになっていた。
QVCジャパンは今後もオフラインイベントを積極的に行っていく方針だ。