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2024.12.02

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【化粧品サロンの現場】ポーラprimo新白岡店 長谷川咲子ショップオーナー 「考え方次第で人は変われる」

長谷川咲子氏


化粧品のサロン販売を展開するポーラのサロンショップ「ポーラprimo(プリモ)新白岡店」を運営する長谷川咲子ショップオーナーは、新白岡地域で、地域との「共創」を図る取り組みをさまざま行っている。具体的には、ハロウィーンイベントやちょい飲みイベントなどをボランティアで企画し開催しているという。長谷川咲子オーナーはかつて、がんを患いながら、厳しい条件を達成してマネージャーに昇格した経験を持つという。「考え方次第で人は変われる。それが実現できるのがポーラ」と話す長谷川オーナーに話を聞いた。




「接客が好き」がきっかけ


──ポーラのビューティーディレクター(BD)として仕事を始めたきっかけを教えて下さい。

出産してしばらくしてから、アルバイトをしていたころ、仕事先にポーラのBDさんが来ました。そのときに自分からBDさんに、「ポーラの仕事に興味があります」と声をかけたのがきっかけです。

当時は仕事を探していて、「一つの仕事でいくつもの楽しみがある仕事がしたい」「人を褒めるのが好きなので、自分の接客で誰かに喜んでもらいたい」「仕事をしながら自分もきれいになりたい」と考えていました。いいタイミングでBDさんと会いました。

2010年に久喜の店舗に登録。17年にマネージャーになりました。19年に独立して、現在の新白岡店のショップオーナーになりました。

──新白岡店のことを教えて下さい。

当店は、エステを中心に行っており、来店するお客さまの9割は、来店時にフェイシャルエステを受けています。

スタッフは7人で、それぞれ自分のお客さまを抱えています。

月間100人前後のお客さまが来店します。40~60代のお客さまが、全体の4分の3を占めています。

──ショップを持った途端、コロナ禍に突入してしまったそうですね。

当店は2019年11月にオープンしましたから、開店から5カ月でコロナ禍になりました。

コロナになってからは大変な日々でしたが、「ポーラの役割」「店舗の役割」について深く考えるきっかけになりました。「地元で化粧品を買うお客さまはどんな人なのか」「なぜ買うのか」など、お客さまのペルソナを細かく分析しました。

新白岡は、大宮から電車で約20分の距離です。若い人は、大宮に出て買い物をする人が多いです。

「買い物で都会に出て買い回る時間がなく、地元で買い物をしたい人たち」が、私たちを求めているのだと考えました。「人と人とのつながりを大切にしている」ということも、お客さまのペルソナの重要な要素だと考えました。

そこで、「心もつながるおもてなし」という当店のビジョンを定めました。「☆家族のように思いやりを持ち、寄り添うおもてなし☆癒やしの空間を演出するため、きれいを保つおもてなし」といった、厳守するショップルールも同時に定めています。

ビジョンは、毎朝朝礼で声に出して言っています。スタッフ全員が、「おもてなしとは何か」について、自分で考えるようにしています。

ビジョンを定める以前は、スタッフの意識がまとまりづらいところがありました。ビジョンを定めて、「おもてなしとは何か」を考えてもらうようにした結果、チームとしてまとまってきました。

私は、スタッフの個性を生かして、のびのびと仕事をしてもらいたいと思っています。接客は、人と人とのコミュニケーションですから、マニュアル化せず、お客さま一人一人に合わせた対応を意識しています。

無償で地域と共創


──長谷川オーナーの、地域と「共創」する取り組みが、ポーラの中で評価されたと聞きました。どんな取り組みですか。

「新白岡エリアマネジメント」という名前の取り組みです。新白岡地域の活性化につながるイベント事業の運営をボランティアで行っています。具体的には、地域の飲食店や商店街と共同で、「町を楽しむプロジェクト(PJ)」や「新白岡きれいPJ」「ちょい飲みPJ」を展開しています。

10月末に企画した「ハロウィーンイベント」では、スタンプラリー企画を行いました。新白岡駅から、イベントに参加した商店を回ってスタンプを集める企画でした。100人限定で事前申し込みを受け付けましたが、3日で完売しました。ポーラのショップもラリーに参加しました。集客とLINEの友達アカウントの登録につながりました。

「新白岡エリアマネジメント」は法人化し、白岡市とも連携協定を締結しました。今後は、市が管理する空き地を活用することができるようになる予定です。行政との共創を通じて、さらに可能性が広がっていきそうです。

もともと、商店街を繁栄させたいという思いから、事業者代表として取り組みを始めました。それが、ポーラが目指す「ブルームアワータウン(それぞれの地域に、それぞれの個性に合った花を咲かせる)」の理念にマッチし、ポーラから評価されたのだと思います。

試験とがんが重なる


──これまでのBDの人生で、転換期となったことはありますか。

実は、2017年にマネージャーになる直前、子宮頸がんになったことがありました。その時、「生きるとはどういうことなのか」を深く考えました。家族のことや仕事のことを考えたとき、「楽しく生きる方がいい」と思うようになりました。

同時期に、マネージャーへの昇格を目指していたのですが、自分が考えていたよりも条件が厳しいことが分かりました。周りの人から、「このままでは達成は無理」と言われていて、「どうにかしなければいけない」と心から思い、スイッチが入りました。結果的に、条件を達成して、マネージャーに昇格しました。

その時、「考え方次第で人は変われるんだ」と強く感じました。私のビジョンである「ポーラに携わるすべての人を幸せにする」を軸に、今後も地域と店舗を盛り上げていきたいです。

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