同社はこれまで「SHOPLIST」を中心に、事業の多角化を図り、成長を図る戦略だった。ただ、「SHOPLIST」は2021年3月期をピークに減収が続いており、ゲーム事業やメディア事業なども思うような成長を遂げられていなかった。
業績のV字回復を図るため、新たな戦略を発表した。
「複数の重点戦略を追うのを止めて、メイン事業をITアウトソーシング事業に絞る。ITアウトソーシング事業はすでに展開しており、爆発的に成長している」(小渕宏二社長)と発表した。
ITアウトソーシング事業はすでに運営しており、24年3月期における同事業の売上高は、前期比65.7%増の30億5200万円だった。事業開始から年平均成長率は約69%となっており、中期計画では2028年3月期に同事業の売上高を130億円にまで拡大するという。
「Ada.」月商4億円
EC事業においてもV字回復の布石を打っていた。
「SHOPLIST事業の減収に対応したロケットにもすでに着火している。その新規事業は『Ada.』だ」(同)と説明した。
「Ada.」は2023年4月に開始したファッションセレクトEC。主に「ZOZOTOWN」で、オリジナル商品と他社優良ブランドの商品を厳選して販売している。
「1年半前くらいから『Ada.』事業を開始し、開始から8カ月で単月の取扱高は1億円に達した。12カ月で2億円、16カ月で4億円を突破している。月間平均成長率42.5%とハイペースで成長している」(稲垣佑介副社長)と話す。