化粧品のサロン販売を手掛けるヤマノビューティメイトグループの代理店である、「山野愛子どろんこ美容南越谷サロン」を運営する、南越谷ビューティーセンターのTeruko(てるこ)さんは、ネット集客に強みを持つ。エステスクールの運営も行っているという。母である先代から、組織とサロンを受け継いだのだそうだ。「『続けることに意味がある』と先代から教わった」と話すTerukoさんに、ヤマノの仕事や、先代から引き継いだマインドについて聞いた。
自分で仕事を見つける
──山野愛子どろんこ美容の仕事を始めたきっかけを教えて下さい。
もともと、先代である母が、山野愛子どろんこ美容で販売をしていました。高校生の頃から、私が先代の仕事を継承するよう言われていました。私は、人の前に出て話をするのが苦手でしたが、同時に、先代の仕事をする姿を尊敬していました。
1990年代前半に、先代がサロンをオープンしました。それまで先代は、自宅の一角にサロンスペースを設けて、エステの施術と、化粧品の販売をしていました。
サロンをオープンした当初、先代からは、特にサロンの仕事をするように言われたわけではありませんでした。ただ、自分で勝手にサロンに通って、自分の仕事を見つけて、ヤマノの仕事をするようになりました。
今思えば、先代は私に、自分の意志でこの業界に入ってきてほしかったのだと思います。
──サロンを運営している地域について、教えて下さい。
最初にサロンを出店したのは、埼玉県の春日部地域でした。もともとクリーニング店だった場所を居抜きで借りて、出店しました。その約1年後に、春日部からせんげん台に移転しました。せんげん台では、2階のテナントを借りました。カフェとパソコン教室の間のテナントだったのを覚えています。2階だったせいか、集客しづらい環境でした。
その後、2005年にせんげん台から南越谷に移転しました。以来19年間、南越谷でサロンを運営しています。
ネット集客に強み
──Terukoさんのサロンの強みは何ですか。
当店のサロンの強みは、ネットでの集客力にあります。せんげん台でサロンを出店したときに、パソコン教室が隣だったこともあって、ネットで集客しようと思い立ちました。
▲Terukoさん
当時は、ホームページを作って更新するだけで、お客さまが来てくれました。
現在でも、南越谷サロンのホームページで、ブライダルエステやエステスクールの募集を行っています。ブログも、毎月数回の頻度で更新しています。ECサイトも運営しており、ヤマノの化粧品を販売しています。
リアルで配るチラシや地域新聞の広告にも、ホームページのQRコードを掲載して、ウェブに誘導しています。
ネットで集客することによって、若い販売員も登録してくれるようになりました。
ネットの活用は、私に成長のきっかけを与えてくれたと思っています。
夢を持たない若い人
──先代のお母さまから影響を受けたことはありますか。
先代から教えてもらったことの多くが、全て大きな財産になっています。
先代は、私を褒めてくれたことはほとんどありませんでした。ネットで集客をしようと動き始めたころも、「そんなことよりチラシを配りなさい」とよく言われました。
そんな中でも、「教育」という面で、私がやりがいを見つけるきっかけになったのは、先代の言葉でした。
私が先代の運営するサロンで働きだして数年が経ったころ、「あなたが教育担当をやったらどうか」と言ってくれたことがありました。母は天才タイプで、自分でお客さまを開拓して、売り上げを作っていくことはとても得意でした。ただ、教育は向いていなかったのだと思います。
私は、どちらかと言えば努力タイプで、できない人の気持ちが分かる性格です。その点、教育には向いていたのだと思います。
現在私は、ヤマノのエステスクールを運営していて、エステティシャンの養成をしています。
今、エステスクールに通っている若い人たちは、やりたいことや夢がない人が多いと感じています。何か分からないことがあると、まずネットで検索するのです。
タイミングを見て、目をかけてあげる必要もあります。私がヤマノで働きだした頃は、基本的に放っておかれて、勝手に結果を出すことが求められていました。
今の若い人たちは、放っておくと、距離ができてしまうのです。こちらから、「これからスパルタで行くよ」と声をかけてあげると、「先生が自分を見てくれている」と実感してくれます。
今の若い人たちは、エステの手技を行うことにやる気はあっても、化粧品の販売には消極的な人たちが多い印象があります。
ヤマノの化粧品販売は、個人でお客さまを獲得していく、個人勝負の仕事です。私は、未来のヤマノで仕事をする人たちに、個性を持たせたいと考えています。個性を持たせて、伸ばしてあげるのが、私の仕事だとも思っています。
ただ、組織として、グループで活動したほうが、ヤマノのブランド力を発揮できます。チームで活動することの大切さも教えてあげたいです。
──先代に言われた言葉で、一番印象に残っていることは何ですか。
「続けることに意味がある」という言葉です。続けていれば、必ずチャンスに恵まれるという意味です。
ネットの集客も、傘下の販売員さんの教育もそうですが、やめずに続けていれば、自ら学んでくれる人もいます。中堅の傘下さんも、刺激を受けてくれます。
今でも、勉強の毎日です。心に残る指導者でありたいと思っています。