太陽光発電の設計や施工、メンテナンスを展開するエクソル(本社東京都、鈴木伸一社長)は11月末、近年増加している太陽光発電所のケーブル盗難被害の対策の一環として、アルミニウムケーブルへの取換工事と災害補償付き評価サービスを始めた。
同社によると、太陽光発電所のケーブル盗難被害は、2023年は年間で5361件だったが、今年はすでに1~6月末の半年間で、4161件と、昨年に比べて1.5倍以上のペースで急増しているという。
盗難の背景には、金属スクラップの価格上昇、特に、銅の価格が2倍近くまで上昇していることが盗難の背景にある。また、盗品の処分や売却が容易で流通を防ぐことが困難であることも盗難を後押ししているとした。
同社は太陽光発電所のケーブル盗難対策として、銅ケーブルではなく、アルミニウムケーブルを使用した工事を行い、アルミニウムケーブルを使用していることをアピールするための看板設置まで対応する。
現在発生している金属盗難の材質別の被害状況では、銅が全体の51.8%を占めているという。単価が銅と比べて6分の1程度しかないアルミニウムケーブルを使用して周知することで、盗難防止に一定の成果が得られると考えている。
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