住設商社のサカイガワ(本社東京都、佐藤隆社長)は11月29日、東京地裁へ自己破産を申請し、12月2日に破産手続き開始決定を受けたことが分かった。
負債額は2024年9月期末時点で20億4900万円だという。
太陽光発電関連機器の販売部門において、多額の不良債権が発生したことが要因。不透明な資金流出も発覚したことで、資金繰りが悪化したという。
同社が手掛ける機器検査レンタル事業は譲渡する方針だ。
同社は、1994年3月に設立。当初は、OA機器や測定器などの保管や検査、梱包・発送などを請け負う物流事業を主力としていた。その後、太陽光発電関連機器を太陽光発電システムの小売業者などへ販売する事業に進出。2016年4月には検査機器レンタル部門を残して、運送部門の大半を分社化して独立させた。
2016年9月期の売上高は約12億2500万円だったが、2023年9月期には売上高が約89億9400万円と成長していた。
関係者によると、住設訪販会社など破産や行政処分の影響を受けた可能性もあるという。
破産管財人には、東京まどか法律事務所の小島伸夫弁護士が選任。債権届け出期間は2025年1月6日までで、財務状況報告集会期日は、2025年3月11日午後3時とした。
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