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2024.12.27

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【インタビュー】イタミアート 伊丹一晃代表取締役、「2025年はノベルティー市場に進出」

伊丹一晃氏


のぼり旗や懸垂幕などのセールスプロモーション商材を製販一体型でBtoB‐EC展開するイタミアートは2025年早々にノベルティー市場に進出する。これまで主戦場はサイネージ市場だったが、親和性の高いノベルティー分野に進出して事業拡大に弾みをつけたい考え。業績状況や今後の計画などについて伊丹一晃代表に聞いた。







──直近の業績について聞きたい。


2024年2-10月期(第3四半期)の売上高は前年同期比16.5%増の27億9900万円、営業利益は22.8%%増の2億3200万円だった。

ECは積極的なプロモーションやSEO対策で新規顧客の獲得が順調に進んだ。卸販売は、主要取引先との提携商品の強化やインサイドセールスによる新規顧客の獲得が進んだほか、既存顧客の営業強化などでリピートや大口の受注が増加した。

──2024年の取り組みは。

サイネージ業界の拡大を行ってきた年だった。2024年4月に株式上場して以降、顧客単価が向上した。決算にも表れているように、大口顧客との取引が増えたことが寄与している。ただ、小ロットと大ロットでは利益率が異なるため、双方を着実に受注できるようにしていく。

他には、円安など為替変動の影響が利益に影響しているものの、後半からは対策をとって売り上げと利益の改善を進めることができている。
 
2024年10月末には工場が竣工した。稼働はこれからだが、将来の自動化に向けての設備投資ができた。来年以降、サイネージ業界内は大きな変動がないと予想しており、視野を広げながら進めていくつもりだ。
 
──市場環境についてどうみるか。

業界としては厳しいだろう。撤退していく会社も多いのが現状で、同時並行で再編も増えている。

当社はこうした環境は一つのチャンスだとみている。ただ、この先2~3年の為替変動には注視しないといけない。変動があっても大丈夫な体制を作らないといけない。

当社は厳しい環境の中でもしっかりと集客ができている。新規獲得は例年並みだが、リピート率は依然高く、現状でその比率は60%で推移している。

消耗品でもあり季節変動にも左右される商材であるため、3カ月のスパンでの買い替えとみている。

──2025年の戦略は。
 
2025年1月にノベルティーのサイトを新たにオープンさせる予定だ。当社はこれまでサイネージ市場で攻勢をかけてきたが、市場規模が大きいノベルティー分野にも進出していく。かねてから計画していたことだ。

顧客層のメインは変わらず、飲食業界などが中心となるだろう。ただ、サイネージとノベルティーは親和性が高く費用対効果を得やすい。それぞれの商品をクロス展開して事業拡大を図る。

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