本紙調査をもとに集計したネットワークビジネス(NB)主宰企業116社の合計売上高は5680億3000万円だった。前年と比較可能な38社の売上高から算出した実質成長率は、4.3%のマイナス成長となった。
業界首位は日アムウェイが堅持したものの、前期比14.4%の減収だった。上位企業では、3位のノエビアが5.2%増、4位のフォーデイズが0.7%増、6位のベルセレージュ本社が前期比2.6%増だった。年商100億円を超える大手企業で増収だったのは、ノエビア、フォーデイズ、ベルセレージュ本社、グラント・イーワンズ、シャルレの5社だった。
増収率では東京トルマリンが前期比50%増で首位。専門家を招いた美容トレーニングに加え、有資格制度を設けるスキル向上策が成果を挙げている。2025年2月期もマットレス「トルマサポートプレミアム」を投入して販促を強化する。前期比23%増のDAIYAMONDLIFEは、「仕事することは当たり前」という企業理念を浸透させたことで着実に会員がタイトルアップした結果、増収につながっているようだ。
35位のQUALIA(クオリア)は2023年11月期売上高が前期比8.8%増、2024年11月期売上高は前期比16.2%増の43億円となる見通しで、好調な業績を維持している。積極的な製品投入やセット販売で着実なリピート購入施策が成果を挙げている。2025年11月期の売上高は前期比16.3%増の50億円を見込んでいる。
中堅企業を中心に、大きく増収した企業がある一方で、ランキング上位企業での減収が目立ち、NB業界全体の成長率にも影響しているようだ。
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